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世界中で社会活動が停滞するなど甚大な影響がでている新型コロナウイルス。これに関して中国、米国、ドイツ、研究チームなどの国際共同研究チームが2020年上半期における世界の二酸化炭素排出量を分析した結果、第二次世界大戦が終わった1945年を遥かに超える数値になっていたと報じられています。

韓国のハンギョレ新聞によると、国際共同研究チームにより2020年10月22日に発表した今年上半期における二酸化炭素排出量に関して前年比で16億トン減ったこと推定されると発表しました。これは1900年以降、二酸化炭素の排出量が最も急減したと言われる第二次世界大戦が終結した1945年の8億トンの実に2倍の規模だとしています。

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研究チームによると、国際的な研究グループ「カーボンモニター」を通じ世界の31カ国の電力生産の日別資料および416の都市の毎日の交通量、62カ国の毎日の航空利用客数、月間工業生産データ、206カ国の住宅冷暖房燃料費と商業ビルの排出量などを様々なデータを収集して分析した結果だとしています。

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中国の清華大学兼米国ハーバード大教授は「今回の研究が従来の研究と異なるのは各国の資料をほぼリアルタイムで高精度に収集したという点だ」とし信頼性が高い数値だとしています。

具体的に見ていくと二酸化炭素排出量は2019年と比較して2020年6月まで全排出量は8.8%減15億5100万トンが減少したことが分かりました。減少幅は2008〜2009年のリーマンショック時よりもはるかに大きく、第二次世界大戦が終わった1945年に前年比7億9000万トン減ったものと比べ2倍を超える数値となりました。

ただ、この数値についてはあくまで今年上半期におけるデータから1年間を推定したものとなっており、論文発表後の「カーボンモニター」の資料を見ると、1〜8月まので期間をみるとの二酸化炭素排出量は2019年に比べて14億8150万tCO₂(-6.52%)と幅が減少したと集計されており経済活動の再開もあり減少幅がやや減少したことが分かったとのこと。

記事によると二酸化炭素排出量が最も減ったのは2020年4月としており昨年比で-16.9%を記録。この時期各国では世界的に外出禁止など都市封鎖が行われていました。

また世界の主要地域での二酸化炭素排出量が最も多く減少したのは米国で2020年6月まで昨年に比べて3億3830トン(-13.3%)減少。次に欧州連合27カ国と英国の-2億570万トン(-12.7%)、インド-2億520万トン(-15.4%)、中国-1億8720万トン(-3.7%)、日本-4310万トン(-7.5%)、ロシア-4050万トン(-5.3%)、ブラジル-2590万トン(-12.0%)の順だったと発表されています。


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まさにウイルスとの世界大戦状態になっているのですが、2020年10月30日の時点で新型コロナウイルスによる死者数は118万人を数えています。また感染者数はわかっているだけで4510万人です。現在、欧米では前回の流行よりも桁違いの感染者を出し続けており、2020年4月では世界の1日当たりの新規感染者数は8万人前後だったものの、現在は軽く40万人以上と急速に増加しつつあり状況は新たな段階に入ったことが伺えます。
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