image_113

新型コロナウイルスの第二波と考えられる流行拡大が欧州を中心に確認されているのですが、一方北朝鮮では国内での流行を抑えるため中国との密輸が行われる国境付近に地雷を敷設したり、コロナ対策を怠った幹部は最高で死刑にするなど新しい法律を制定したと報じられています。

聯合ニュースによると、韓国の国家情報院は今月3日北朝鮮における新型コロナウイルス感染症の事態対応と関連して「国境を封鎖し、中朝国境地域の一部に地雷を埋設した」と述べたと報じています。

"北, 코로나 트라우마…북중 접경에 지뢰 매설도" | 연합뉴스

国家情報院によると北朝鮮は2020年2月27日の政治部会議文書に「新型コロナの流入で大きな災いが来る。30万人が死ぬか50万人死ぬかもしれない。新型コロナの防疫手段がゼロだ」と記載されていたそうです。

国家情報院によると「物理的・技術的にも新型コロナの対応手段がないため北朝鮮にコロナトラウマのようなものがある」とし、「緊急防疫法に適切に新型コロナの管理をしなかった幹部は死刑宣告にも可能なように規定された」と話しています。


また「北朝鮮の労働党幹部らを全国に派遣し防疫を最優先課題としており、コロナ管理の違反は軍法によって処罰している」と述べています。また貿易により新型コロナが国内に流行する恐れがあるとし「外部材料や韓国の材料を受けておらず、今年8月には税関で韓国の物品を搬入した職員の多くが厳しい処罰を受けた」と述べています。

国家情報院は合わせて今年発生した水害と関連して「北朝鮮は8〜9月における鉛・亜鉛などの生産量が30%減少が予想される」「秋に収穫される穀物についても平均比20万トンの減少が予想される」と説明しています。

北朝鮮といえば国連から制裁を受けている国であり、仮にワクチンが開発された場合これがどのように北朝鮮に渡るのかは不明です。電力事情が怪しい北朝鮮ではワクチンを管理すること自体が難しく、中国で開発されている比較的管理が簡単なワクチンが確保される可能性があります。それでも接種できるのは党幹部か平壌に暮らす人たちに上流階級に限定されると考えられ全国民に行き渡るようなことは無いと考えられます。