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誰があたると思っていたのか。検索大手グーグルが日本向けに公開した『COVID-19 Public Forecasts』。Google Cloud AIという人工知能により将来新型コロナウイルスの感染状況がどうなるか28日後を予測するというものです。これは先月中旬に公開されていたのですが、なんと当たっていたことが明らかになりました。

2020年12月22日現在、日本では1日あたりの感染者が2000人前後、死者数も40~50人という日もあるのですが、11月17日にGoogleが日本向けとして公開したのは『COVID-19 Public Forecasts』という新型コロナウイルスの感染状況など将来を予測するというGoogle Cloud AIによる技術です。

では当時どのような数値が出されていたのか、スクリーンショットをとったものはこちらでうす。image7
簡単に説明するとGoogle Cloud AIは11月16日時点で11月16日から12月13日までの28日間の新規感染者数が50,367人、死者数は543人になると予測しました。

この数値は当時非常に驚きをもって伝えられました。当時の記事でも「11月17日時点で日本国内の新型コロナによる合計の死者数1883人、累計感染者数は12万人となっておりGoogle Cloud AIは今後1ヶ月あまりにこれだけの数の死者と陽性者が出るだろうと予測した」という趣旨の内容を記載しました。

筆者自身も「当たるはずがない」と思っていたのですが、どうやら現実を直視していたのは人間ではなく人工知能でした。具体的に数値を出すと以下のようになります。
2020年11月16日~12月13日における
Google Cloud AIの予測 新規感染者数 50,367人 死者数543人
実際の数値 新規感染者 61,082人 死者数598人
このように誰もあたると思っていなかったであろうGoogle Cloud AIの予測があたるどころかこの数値よりも悪い結果がでてしまいました。


では、今後28日先、Google Cloud AIは日本の感染状況をどのようなに予測してるのでしょうか。
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Google Cloud AIによると2020年12月20日から2021年1月16日における新規死者数は2042人、新規感染者は101,627人と予測しました。つまり現在の感染状況は収まることはないと予言しています。ただ、これからクリスマスや年末年始を挟むことで誤差が生じる可能性もあると考えられます。

何れにしても日本では『自粛警察』や『マスク転売』があった時のような自粛ムードは完全に薄れており、現在の状況からみても感染者数が右肩上がりに増えていくことが予想できます。