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水中で様々な情報収集を行なうことができるAUV(自律型無人潜水機,UUV)に関して、先日インドネシアの漁師が中国のものと考えられる機体を回収したと報じられています。

The Driveによると、2020年12月20日 インドネシアの南スラウェシ州の一部である、17,000を超える個々の島からなるスラヤール島の近くで、所属不明の無人潜水機(AUV)を漁師が捕まえたと報じています。記事によるとこのAUV、地元の警察に引き渡し、地元の警察さらにインドネシア軍に引き渡したととのこと。

Indonesian Fisherman Caught What Appears To Be A Chinese Underwater Drone

詳細は不明なのですが、全長は7.4フィート(2.25m)あり、魚雷のような形の中央には対の翼があり後尾には垂直尾翼を持っているとのこと。このAUVに関してツイッターからの情報として中国科学院が開発し少なくとも過去に運用したことがあるAUVに酷似していると指摘しています。

問題はこのAUVが見つかった場所です。フィリピンは広大な領海、排他的経済水域があるのですが、スラウェシ島の南部に位置するインドネシアの内海といったところでちょうど中央付近の海域になります。

▼発見された海域(画像はツイッターのものを再加工)
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中国はこのようなAUVは長距離を移動できる能力があるとされています。このような理由もあり行方不明になるAUVも複数あると考えられ、過去にも同様のAUVがインドネシアの海域だけでも2019年1月、3月にも発見されているとのことです。