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日本では外出時にほとんどの人が着用しているマスク。一方、化学繊維の不織布で使われている一般的なマスクに関してこれを着用するとマイクロプラスチックを吸い込むなどと研究結果が報告されています。

香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)によると、中国科学院水生生物研究所は先月30日、環境分野の学術誌に以下のような論文を発表しました。

研究者によると、1ヶ月にわたり医療現場で使われるようなN95マスクからファッションマスクまで様々な種類のマスクを対象に実験を行った結果、呼吸の時、ほぼすべての種類のマスクからマイクロプラスチック繊維が分離される事実を確認したとのこと。

不織布 - Wikipedia

研究者によるとマスクがろ過するであろう大気汚染物質の量よりも多くのマイクロプラスチック繊維を作り出すとしているもののN95マスクは例外だったとのこと。

また新しいマスクより何度も使ったマスクでより多くのマイクロプラスチックが出てくるといい、その中でも最悪なのはマスクにアルコールを付けた場合。研究者はアルコールが原因で繊維に最も深刻な損傷を与えていると説明しています。

現在多くの人が新型コロナウイルス感染予防のためマスクを着用しているものの「マスクからでるマイクロプラスチック繊維の正確な副作用が不確実であり、むしろマスクの着用によるコロナ19の予防効果がはるかに大きいと考えられるため継続して着用しなければならない」と説明しています。

マイクロプラスチックは化学製品でできたプラスチックから発生するもので当然、同じ素材の衣装など様々なモノから発生します。記事では全てのマスクからマイクロプラスチックが検出されたとしているものの布マスクであればそもそもプラスチックが存在しないため、仮に気になるのであれば布で作られたものを着用することをオススメします。

参考