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昨今の状況により家で筋トレなど何らかの運動をされている方もかなり多いと思うのですが、筋トレに関して体の片方を鍛えればもう片方も同じく筋力をアップできる特殊な運動方法があると報じられています。

オーストラリアのエディスコーワン大学は片腕だけを筋トレすることでもう片腕の筋力がいったいどのように影響するのか研究を行いました。当然筋トレといえば筋力を使った場合にだけ鍛えられるというあまりに常識的なイメージがあるのですが、いったいどうなるのでしょうか。

New Research Reveals Exercising One Arm Has Twice the Benefits

記事によると、研究の被験者を3つのグループに分け観察することにしました。一つは筋トレをしない場グループ、もう一つは一般的な筋トレ(コンセントリック運動)を行ったグループ、そしてエキセントリック運動という筋トレを行ったグループです。この3つのグループを4週間実験を行いました。また1日8時間、腕を動かせない状況を作りました。

結果、筋トレをしなかったグループは固定した腕の筋力量が21%も大幅に減少。
次に普通の筋トレを行ったグループは筋トレをした側の腕の筋力量が13%増加、固定した腕は筋肉量はほとんど変わりませんでした。
そして、エキセントリック運動を行ったグループは筋トレをした腕は21%も筋力量が増え、固定した側の腕も12.7%も筋肉量が増加していたことがわかりました。

エキセントリック運動とはそもそも何なのか。これは物を持ち上げる時の動作、つまり筋肉がギュッと縮まる動きをコンセントリック運動、一方で物を降ろしたりなど筋肉が伸びるときをエキセントリック運動というようです。

ダンベルなどを持ち上げる時の動作を重要視するのではなく、ダンベルを下に降ろす時の動作を重要視するほうがより効率的に筋トレが行えるというものです。

なぜエキセントリック運動で運動していない腕も筋肉量が増えたのかについては脳にあるとしており、運動していない側の筋肉も実際は脳から信号が送られ筋トレをしているような状態に入るためだといいます。

寒い冬に外にでて運動するのも厳しい季節になりました。ぜひエキセントリック運動のやり方などを調べて春の本格的な運動に備えてはいかがでしょうか。