
中国の複数メディアによると、福建省漳州市のとあるメーカーが販売してい乳児用のクリームを使用したところ、顔が異常に腫れるなど複数の症状が出ており当局が回収を命じたと報じられています。
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当局によるとこのクリームに違法なホルモンを添加していた可能性があり保健当局および市の監査局は迅速に介入し関連する企業の調査するため要員を組織したと発表。既にメーカーでは生産を中止しているとのこと。

この製品を2ヶ月間使用したという両親によると、塗った後すぐに子供が毛むくじゃらになり顔が膨れ上がり肥満のような体つきになったとのこと。さらに子供の身長が2ヶ月間伸びず、髪の毛が異常に伸びていると話しています。
当初、両親は母乳に問題があるのではないかと疑っていたものの検査を受けても問題が無かったといい、当然子供の症状も治ることはなかったとしています。
その後、子供を病院に連れて行ったところ、検査結果では健康には問題はないと診断されました。しかし、医師からホルモン軟膏を子供に塗ったことがあるか尋ねられ子供の母親は「抗菌クリームは塗っただけでホルモンの添加はゼロの商品だ」と述べました。
しかし、とあるブロガーが当該商品を専門機関にお送り検査を依頼したところ、クロベタゾールプロピオン酸というホルモン成分が含まれていることが明らかになり含有量は1kgあたり0.03g(30g)だったとのこと。クロベタゾールプロピオン酸について調べたところ日本ではクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏という医薬品があり同様のものなのか不明なのですが、湿疹・皮膚炎群などに効果があるとしています。また中国でもクロベタゾールプロピオン酸は日常のお手入れに使用できる成分という表記があります。
ただ、中国医科学アカデミー皮膚科学研究所の副所長によると、たしかに抗炎効果はあるものの厳しい基準があるといい、特に顔に塗る場合は大人であっても弱いものを使う必要があるといい、より効果が強い中程度のものであっても使用は10日を越えてはいけないとしています。
ちなみに製品を検査にだしたブロガーによると、ベビー用品店に行き「子供が皮膚炎を起こして…」と嘘の話を試しに持ちかけたところ、店員はこの異常の出るベビークリームを進めるところが3つあったといい、「別の商品はないの?」と話したものの「この製品が1番売れている」などと勧められたとしています。
中国では昨年5月にも毒粉ミルク事件が発生しており、定期的にこの手の乳児製品に関する問題が報じられています。
参考