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太陽の数倍以上の天体がその一生を終える時形成されるのはブラックホールという天体です。海外の天文物理学者は大質量の天体を用いて膨大なエネルギーを回収するという技術の概要を発表しました。

遠い未来の人類など知的生命体が用いるエネルギーは現在のものよを桁違いに多くなっている可能性もあります。当然宇宙など限られた場所で作ることができるエネルギーは現在、太陽光や崩壊熱を用いた原子力電池といったものが使われているのですが、例えば巨大な宇宙船で使用する電力を満たすことができません。

Physicists Outline Plan to Harvest Energy From Black Holes

科学技術の進んだ知的生命体がエネルギーを得る場合、一つの案として今回提唱されたのはブラックホールを用いる例です。これはアメリカのコロンビア大学とチリの大学が共同で行った研究で、ブラックホールから放出されるエネルギーの高い粒子を利用することで知的生命体の入植に役立てるというものです。

学者によると「ブラックホールは通常、磁場を運ぶプラズマ粒子の暑いスープに包まれている」としており「磁力線の切断され再接続される課程でプラスに帯電したプラズマエネルギーがマイナスに帯電したエネルギーを加速し、結果的に大量のブラックホールエネルギーを抽出できるようになる」と説明しています。


一般人には到底わからない理屈になるのですが、2つのプラズマ粒子が異なる方向に推進されブラックホールのスピンに逆らって進むという事実に基づいた研究内容だとしています。ブラックホールのスピンに対して放出されるプラズマの極性に応じてエネルギー源として収穫できる可能性が高いと主張しています。

ちなみに「プラズマエネルギー供給のプロセスは地球上で稼働しているどの発電所よりもはるかに高い」とし「150パーセントの効率に達することができると計算している」とも説明しています。

何がどうすごいのかは理解できないのですが、ブラックホールという明らかに高リスクの天体を使用するという未来の技術が誕生するのか。現代文明ではブラックホールにたどり着くことも不可能なのですが、将来の人はそのような場所を転々と移動しながら宇宙を旅するということを行っているのかもしれませんね。