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ヴァージン・グループで空中発射ロケットで宇宙開発を始めようとしているバージン・オービット。先日同社が初めてランチャーワンという空中発射ロケットを打ち上げ人工衛星の展開に成功したと発表しました。



アメリカ東部標準時、1月17日午後2時、カリフォルニア州のモハベ宇宙空港から離陸したのはジャンボジェットでおなじみのボーイング747型機です。ヴァージンオービットはこの機体をコズミック・ガールと命名。世界最大の空中発射ロケット『ランチャーワン』を輸送する母機です。

約40分後の午後2時40分頃に高度10,700mを飛行中に更に機首を20度以上あげコズミック・ガールの翼からランチャーワンを投下。数秒後にランチャーワンの第一段階エンジンが動作し宇宙を目指しました。

その後、3分間第一段階エンジンを燃焼し、45分間飛行の慣性飛行を実施。その後第二段エンジンを6分間燃焼し、高度500kmの軌道へ人工衛星の投入が成功しました。

ランチャーワンには10個の小型衛星が搭載しており、今回、同社初の商業打ち上げを成功させたということになります。前回、2020年5月に初打ち上げを実施したもののエンジンが自動停止しダミーペイロードの打ち上げが失敗していました。当時「早ければ数週間以内にも2回目の打ち上げ(つまり今回の打ち上げ)が実施される可能性がある」としていたものの、結果的に半年という時間がかかったことになります。

▼コズミックガールの原型機 輸送のため5つエンジンを搭載した機体。
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▼ランチャーワン
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ランチャーワンの1回あたりの打ち上げコストは1000万~1200万ドル(約11~13億円)。この手のロケットとしては非常に安価です。ランチャーワン打ち上げ能力は高度500kmの太陽同期軌道に300kg。比較としてJAXAの強化型イプシロンは1機あたり45億円で高度500kmの太陽同機軌道に590kgの打ち上げの能力があります。

参考:Virgin Orbit launches 10 satellites to orbit in landmark test flight | Space
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