Il-80

昨年12月、プーチン大統領をはじめ軍事指導者が搭乗し軍を指揮出来るように設計されたIl-80(イリューシン80)という特殊機で搭載された通信機器が盗まれるという考えれない事件があったことについて、最近容疑者が逮捕されたと報じられています。

TASS通信によると、2020年12月7日、ロシアのロストフ地方にあるタガンログ-ユズニー飛行場で整備中の同機からIL-80のマックスドームに泥棒が侵入し無線機器を盗んだというニュースが報じられたことについて、その3日前となる12月4日の定期点検時に貨物ハッチに何者かが侵入した痕跡がみられその後の点検で同機から無線機器(装置39基、電子ボード5枚)が盗まれていたことがわかっていたことがわかったとのこと。

Suspect Of Theft Of Radio Equipment From Russia's Il-80 Doomsday Plane Arrested - The Aviationist

ロシアの大統領が大規模戦争など国家的な危機に使用する機体がから通信機器が盗まれるという前代未聞の事件について、捜査の結果、犯行が行われた都市のタガンログにある刑務所に収監されている男が同機から機材を盗んだとして逮捕されました。

Il-80-1

一方で具体的に被害総額100万ルーブル(140万円)ほどの価値があるとされる機器を盗んだことにどう関与したのかなどは明らかになっていません。一部の軍事専門家からはおそらく飛行場で機体に関わる何者かにより計画的に行われたのではないかとみています。

何れにしてもどのような経緯で犯行が行われたのか、IL-80に搭載されていた機器は民間の目的で使用することは困難とされており、どのような目的があったのかなども現時点では一切明らかになっていません。



IL-80はモスクワ郊外にあるチャカロフスキー空港の第8特殊目的航空部に配備されている機体で、大統領をはじめロシアの要人の生命と身元の安全を確保しつつ、仮に核戦争が発生したとしてもロシア軍との通信を可能とする設計が施されています。
機体はEMP(電磁パルス攻撃)を受けても飛行し続けることができる以外も、地上インフラが破壊されたとしても弾道ミサイル潜水艦を含む核兵器を扱う部隊に対して通信が行えるような機能が搭載されているとされています。

同型機は4き生産されています。
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