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先日、僅か3ヶ月という短い期間で軍事パレードを行った北朝鮮。一方、過去公開された北朝鮮の弾道ミサイルは黒と白のチェッカー模様が付けられたものが行進していたのですが、これについて専門家は核兵器を搭載する識別表示ではないかと説明しています。

韓国メディア朝鮮日報によると、政府傘下の統一研究院の研究員は「昨年10月の軍事パレードに出てきたKN-23と1月の軍事パレードに出てきたKN-23の改良型は外形に多くの変化が見られ、特に白黒のチェッカー模様が目立つ」と話し、「情報当局を含めて多くの専門家の話しとして、この柄は核弾頭搭載の識別表示だと推定される」と述べたとしています。

記事によると、仮にこの推定が正しいとすると韓国全域を射程圏に置く北朝鮮版イスカンデル、新型戦術ミサイル(KN-23)改良型など新兵器には戦術核弾頭搭載が可能であることを誇示したものと解釈されると説明しています。

▼KN-23の改良型
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北朝鮮が今回軍事パレードで公開したKN-23の改良型は、従来のKN-23に比べて弾頭が大きく形状も変更されています。またミサイルを積んだ車両も片側4輪から5輪に増えました。また操縦席も今まで公開されたものとは異なる形だったとのこと。
専門家は戦術核を搭載したことの意図と推定しているとし、改良前のKN-23の弾頭重量は500〜600㎏、直径は92㎝程度であることがわかり、北朝鮮が2017年6回目の核実験の直前に公開した核弾頭は直径60〜70㎝、重さ500㎏前後と推定されておりKN-23にこのような戦術核弾頭を装着する能力をすでに確保した可能性が高いと推定されています。

このような兵器に搭載する戦術核は大型弾道ミサイルに搭載するような核兵器よりも威力は小さい傾向があります。このため北朝鮮の戦術核はアメリカを目標にしたものではなく、韓国や日本を狙ったものだと考えられています。改良前のKN-23は射程が600km程度で韓国全域と西日本の一部および在日米軍を射程に入れていると考えられています。

一方、大陸間弾道ミサイルの場合、例えば昨年10月に行われた軍事パレードで初披露された火星-16という弾道ミサイルも先端付近に白黒のチェス盤模様が付けられています。また2017年に発射した火星15の場合は部分的にあり、火星14を含む以前の弾道ミサイルには存在しないとしています。
研究員は「火星15から現れた白黒模様が核識別表示の可能性があると注目している」と話しています。

▼胴体部分に見られるチェッカー模様(火星15)
火星15 (2)

軍事パレードが行われた朝鮮労働党第8次大会で金正恩氏は「核兵器の小型化、軽量化を発展させ、戦術核兵器を開発し、超大型核弾頭の生産も持続的に推し進める」と発表しました。北朝鮮がこれまで戦術核兵器の開発を成功させたということを暗示させる発表はあったものの、金正恩氏本人がこのような核兵器の開発を明白に話したのは今回が初めてでした。

参考
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