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韓国海軍が運用し、配備されている中では最新モデルとなる214型通常動力型潜水艦に関して、航海中に推力系統が故障しタグボードの支援を受けて帰港するという珍しい事故があったと報じられています。

韓国海軍によると事故があったのは今月22日、南東部の慶北浦項という地域沖の日本海で航海を行っていた214級潜水艦で推進系統異常警報が出たことを受け動力を停止。その後、修理することができず結果的にタグボードを呼び軍港に帰港させたと発表しました。

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記事によると、具体的に事故を起こしたのは何番艦なのかなどは明らかにしていないものの、当時試験航海を終え基地に帰港しようとしていたときに原因不明の異常が発生したとしています。これについて機器の損傷を防ぐため動力を始動させずにタグボートの支援を受ける形で帰港する選択をしたとしてます。
今回の事故で人員や機器に問題はでていないとしており、今後正確な原因を調査するとしています。

また海軍によると、トラブルを起こした潜水艦は今年5月中旬までに予定されていた定期点検で試験運転の際に発生したものだとしています。したがって、点検で何らかのミスがあった可能性が考えられるものの詳しい原因は不明としてます。



214級潜水艦は全長65m、幅6.3m、最高速度は20ノット、約37km/hです。40人を載せることができ航続距離が22,000km、燃料電池を搭載しており、速度4ノット(7km/h)で2300km航行することができます。同艦は韓国が配備している潜水艦の中では最新鋭機種で9隻運用しています。

この潜水艦はドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船(HDW)により開発された輸出用の通常動力型潜水艦でドイツ軍が運用しているものよりも大型化されている特長があります。韓国では現代重工業と大宇造船海洋が計9隻を建造しています。現在ギリシャ、ポルトガル、トルコ海軍が運用しています。

この潜水艦については韓国では様々な問題が発生しており、低品質のボルトを使ったことで折れるなどのトラブル発生しています。また。異音が発生するなどして潜水艦を解体したり、スクリューに亀裂が生じるなどドイツ製では問題なかったことが韓国製では問題がでるなど製造そのものに何らかの問題を抱えている可能性が指摘されています。