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国内外の複数メディアによると、世界的にもほとんど報じられていない新型コロナウイルスの偽ワクチンが製造し販売していた一味80人が一斉逮捕される出来事があったと報じられています。

ロイター通信などによると中国官営オンライン媒体の神話網によると、中国公安は昨年9月から偽ワクチンを製造、販売していた一味80人を逮捕し、現場で発見された偽のワクチン3000本以上を押収したとしています。

記事によると、昨年11月に江蘇省昆山地元の警察は偽ワクチンが回っているという情報を入手。取引行われるという地下駐車場に張り込み逮捕したとのこと。逮捕された人間の話しから山東地方の偽ワクチン工場を建設し、昨年9月から注射器に生理食塩水を満たした偽ワクチンを作っていたと香港紙が報じています。
また、摘発された人間は偽ワクチンを高価で販売した疑いがあるといい、さらに偽ワクチンを海外に輸出する計画も立てていたとのこと。


今回の事件は、昨年末から公安がワクチン関連犯罪を徹底的に取り締まりを行った結果だとしています。昨年末、中国でシノファームのワクチンが臨床試験を進めていたところ、これを先に接種するため、元のワクチンの価格の10〜20倍を提示し取引する人が現れていたとのこと。具体的には、最大日本円で16万円ほどで闇取引されたことがあるとしています。

中国では2018年に別のワクチンで大量に偽装されたものが発覚し、これをうけて2019年にワクチン法が改正されています。これによると正規ワクチンの偽物を販売した場合、正規価格の15倍から50倍の罰金を課すことができるようになりました。

たとえ医師であっても人間の目ではそのワクチンが本物なのかただの水なのかはわかりません。そのため、このような偽物がでることでその国で製造されたワクチンそのものの信頼性揺らぐことになるため、例えば患者側としては思い込みで生じる偽薬効果がでてくる可能性も考えられます。

参考