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自動車をはじめバイクなど人が乗る車両に搭載されていることがあるディスクブレーキ。これに関して韓国メディアは、国内で製造が禁止されているブレーキパッドにアスベストが含まれている製品があるものの、取り締まる法律そのものがなく対応ができていないと報じられています。

韓国メディアJTBCによると、国内では5年間に登録台数が11万台増えたバイク。昨今は新型コロナウイルスが原因で、密を避けたり宅配などバイクの日常利用も増えているとのことなのですが、韓国を含めて世界的に禁止されている物質天然に産出する繊維状鉱物『石綿(アスベスト)』が含まれているブレーキパッドが一部で使用されているという問題を取り上げています。

일부 오토바이 멈출 때 발암물질…석면·납 가루 날려 | JTBC 뉴스

なぜ環境を汚染するアスベストをつかったブレーキパッドが韓国では規制されないのか。実は車に関しては様々な規制が存在するもののバイクについてはほとんど野放し状態で取り締まる法律が無いためだとしています。

問題なのはアスベスト以外もブレーキパッドとディスクブレーキを接触させることで発生する金属が問題だとしており、鉄ではなく環境に悪い『鉛』が含まれている製品があり、これについてもアスベストと同等に環境を汚染しているとのこと。

このようなバイクから排出されるアスベストや鉛は微量であることは間違いないのですが、停車を繰り返す大きい交差点付近などは必然的にこのような物質が貯まる可能性があり、環境汚染を引き起こしている可能性はゼロではないと感がれられます。

アスベスト全面禁止(平成24年政令改正)[PDF ... - 厚生労働省

ちなみに日本では石綿含有製品については使用そのものが禁止されており、例えば過去に製造した在庫品についても譲渡・提供または使用自体が禁止されています。また韓国と同様なのかわからないものの外国から輸入したブレーキパッドからアスベストが見つかったケースがあり業者が回収したことがあります。

法律としては労働安全衛生法で製造や輸入が禁止されておりこの規定に違反すると『3年以下の懲役
又は300万円以下の罰金』が科せられます。