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イタリアで開催された2021年アルペンスキー世界選手権。しかし、急斜面を時速100kmで滑走中の選手が姿勢を崩し転倒しそうになるも、空中で180度回転しバックのまま時速100kmあまりの速度で滑走し姿勢を取り戻すという奇跡的な出来事がありました。



こちらが事故を撮影した映像です。クラッシュを起こしたのはフランス人のMaxence Muzaton選手(30)で現地時間今月14日、イタリアのコルティナダンペッツォで開催された2021年アルペンスキー世界選手権で発生しました。

クラッシュ当時、急斜面を100km/hの速度で滑走していたといい、ターン途中で外側のエッジが雪面から抜けコントロール不能に陥りました。その後、空中に投げ出される形になるも板先が雪面に接触。ノーズプレスのような形になり、逆側に短時間滑走したのち姿勢を取り戻すというものになりました。

海外メディアによると、今回の事故についてはこの大会の前、別の大会でも同じような事故を起こし姿勢を取り戻していたといい、今回の事故はMuzaton選手にとってはこれまでの経験から回復することができという少なくとも偶然ではなく滑走技術による回復ということになりました。

仮にこの速度で転倒した場合、長期間治療が必要な怪我になっていた可能性が非常に高く、回避できたのは一般人の感覚を超える運動神経と技術といえます。