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韓国国内外で相次いで火災事故を発生させているのはヒュンダイ自動車が開発した電気自動車コナです。これに関してバッテリーそのもののリコールとなったのですが、そも費用が推定で9億ドル、日本円で900億円以上という膨大な額になっておりいったい誰が負担するのかという話題が取り上げられています。

ヒュンダイ自動車が開発したSUV電気自動車となるコナ。これは2018年以降に販売されたものの国内外で相次いで火災事故が発生。事故を受けてヒュンダイ自動車は2020年10月8日になりようやく欠陥を認めリコールを発表。同年10月16日からこれまで販売した2万5000台を対象にリコールを開始しました。リコールの主な内容はバッテリーの交換とソフトウェアの更新です。

しかし、今年1月にはリコールを受けた車輌がまた火災事故を起こすなど意味不明なことが続いており当局も本腰を入れて調査を進めています。

そんな欠陥が明らかになったコナについてはバッテリーを製造したのはLG化学傘下のLGエナジー・ソリューションで、同社が提案した急速充電のロジックが、ヒュンダイ自動車のバッテリー管理システムで誤って利用されたと主張。しています。つまりバッテリーには問題はなく、ヒュンダイ自動車の意味不明な管理が出火の原因になっているとあくまで主張しています。

ちなみに韓国当局は管理やプログラムが云々ではなく「高電圧バッテリーの一部でセルの製造不良による内部ショートにより火災が発生する可能性が確認された。高電圧バッテリーシステムをすべて交換する是正措置(リコール)に入る」と説明しておりバッテリーそのものに原因があると説明しています。



いずれにしてもリコールの対象となったのは75,680台で他にも「アイオニック」と「エレクシティー」も対象となっています。

中央日報によるとバッテリーについてはLGエネルギーソリューション(セル)→ヒュンダイモービスとLGエネルギーソリューションの合弁会社であるHLグリーンパワー(バッテリーパック)→ヒュンダイケフィコ→ヒュンダイモービス(最終モジュール)などの過程を経て現代自動車の車に搭載されるとしています。

いずれにしてもLGとヒュンダイのどちらかが負担するということになるのですが、界隈では電気自動車の人気が高まる中で『炎上』という汚名がつくことを警戒しており、分担費用と今後の影響を極力さけたいがため責任のなすりつけが始まることが予想されます。