新型コロナウイルス_1

新型コロナウイルスに感染したあとその後遺症が残ると言われていることに関して、そのような人たちを調査した結果、脳症が発生し神経細胞が死滅していたことが科学的に明らかになりました。

ロシアメディアSputnikによると、アメリカのモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの研究者がいわゆる新型コロナウイルス感染後の後遺症といわれる様々な症状に関して『サイトカインストーム』という過剰な炎症反応が発生したことが原因だということが科学的に明らかになったとしています。

具体的にはこの症状は特に脳に関する内容で新型コロナ感染者が神経機能障害や倦怠感や記憶力の低下、意識混乱などの症状がでるというもので、『脳の霧』や『コビッド脳』(新型コロナ脳)と呼ばれることがあります。

このような、脳が原因とする症状に関して同研究チームは被験者の脳脊髄液に高レベルのサイトカインを発見したといい、この一連の症状を説明できるのではないかとしてます。記事によると、新型コロナウイルスに感染したことで過剰な炎症反応が惹き起こされ、様々な臓器に致命的な傷害を生じるサイトカインストームという状態に陥る人がおり、この免疫系で発生してしまったサイトカインストームが脳に入り込むことで脳症の症状を示し脳細胞が破壊されてしまうことで、治癒後も症状が出てくるとしています。

記事はここで終わっているのですが、新型コロナウイルスに関しては治療後もおかしな状態が続くという人がいることは知られています。そのうえで、感染中にどのような症状がでたのか。例えば無症状のような状態だったのか、それとも人工呼吸器を付けなければならないのかなど、場合によっては治癒後に仕事が難しいなど障害が出てくる可能性も考えられるためどのような経過だったのか記録を残しておくことが求められると考えられます。