
恐竜の直系の子孫にあたる『鳥』。自然界では現在も空を支配している動物になるのですが、その中にいるのは同じく自然界では最速で移動することができるタカです。最高速度は320km/hと新幹線並の速度で安全に飛行することができるのですが、実はこの種は毎年1万kmも長距離飛行していたことが明らかになりました。
ユーラシア大陸全域で越冬する動物界最速のタカに関して56匹に追跡を装置を搭載し調査を行った結果、この種は毎年越冬するため1万km以上の長距離飛行をしていることが明らかになりました。
研究は国科学アカデミー及びイギリスなど複数の研究機関が共同で行った調査で明らかになったもので成果が最近科学誌ネイチャーに掲載されました。

具体的にこのタカは冒頭でも紹介したように自然界最速の時速320kmで飛行できる種で、繁殖地である北極圏のツンドラで繁殖した後、越冬するため南下します。
それぞれの個体は越冬するため東西に移動するのではなくそのまま南下しています。地域としてはインドや中東やヨーロッパ地域、マレー半島、場合によってはインドネシアや地中海を超えてアフリカ大陸の北側まで、まさに地球規模の大移動をしていたことが明らかになりました。
移動距離は北極圏とヨーロッパ地域を移動する個体は2280kmと短く、東アジア地域では最長で1万1002kmという記録が確認できたといいます。これら個体は毎年ツンドラで夏の繁殖を終えた種は9月頃には越冬のため南に飛び立ち始めるといいます。
またこのような種は毎年決まった地点に戻ってくることが分かっており、今回の研究から長距離移動を助ける「移住遺伝子」が確認されたと話しています。これは『ADCY8』という遺伝子で動物の長期記憶に関与していることが分かったと話しています。
参考
キョクアジサは毎年北極圏と南極圏を繰り返し移動している種で30年という寿命における総飛行距離は驚異の120~240万kmと推定されています。
▼キョクアジサシ

研究は国科学アカデミー及びイギリスなど複数の研究機関が共同で行った調査で明らかになったもので成果が最近科学誌ネイチャーに掲載されました。

具体的にこのタカは冒頭でも紹介したように自然界最速の時速320kmで飛行できる種で、繁殖地である北極圏のツンドラで繁殖した後、越冬するため南下します。
それぞれの個体は越冬するため東西に移動するのではなくそのまま南下しています。地域としてはインドや中東やヨーロッパ地域、マレー半島、場合によってはインドネシアや地中海を超えてアフリカ大陸の北側まで、まさに地球規模の大移動をしていたことが明らかになりました。
移動距離は北極圏とヨーロッパ地域を移動する個体は2280kmと短く、東アジア地域では最長で1万1002kmという記録が確認できたといいます。これら個体は毎年ツンドラで夏の繁殖を終えた種は9月頃には越冬のため南に飛び立ち始めるといいます。
またこのような種は毎年決まった地点に戻ってくることが分かっており、今回の研究から長距離移動を助ける「移住遺伝子」が確認されたと話しています。これは『ADCY8』という遺伝子で動物の長期記憶に関与していることが分かったと話しています。
参考
長距離飛行を得意とする鳥は…
もちろんこのタカは必ずしも長距離飛行を得意としている種ではありません。鳥類にも速度ではなく長距離飛行に適した種がいることが明らかになっており、例えばキョクアジサシという種は自然界の動物の中で最も長距離移動していることが明らかになっています。キョクアジサは毎年北極圏と南極圏を繰り返し移動している種で30年という寿命における総飛行距離は驚異の120~240万kmと推定されています。
▼キョクアジサシ
