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垂直に離着陸することができ、滑走路がない環境で高速で物資に物資を輸送することができるヘリ。このヘリに関して、米軍のCH-53Kでは砂ぼこりなどが多い環境化で21分以上飛行するとエンジン性能が規定以下にまで落ち込んでしまうと報じられています。

記事によると、これは米国国防総省の戦闘試験評価部門の年次報告書に記載されているもので、2020年9月10日の研究開発テストレポートとして『CH-53Kヘリコプターのエンジンは砂やほこりなどの環境に合計で21分間晒されるとエンジン性能が許容範囲の最小レベルを下回ります」といい、この内容は今年1月に発表されたこのレポートに記載されました。

美军最大直升机曝出重大缺陷 在沙尘环境中只能飞不超过70秒

このような問題が生じるため、同機はの航空操作マニュアルとして、ヘリコプターは砂埃があるような環境下では飛行時間を最大で70秒に制限しているとのこと。

かなり専門的なことが記載されているのですが、CH-53Kは砂ぼこりが多いような極限状態でも飛行できる設計になっているはずだったとしています。しかし、同報告書ではそのようなことにはなっていないらしく、「海兵隊が砂の多い地域で訓練活動を続けた場合、CH-53Kヘリコプターのエンジンの性能が低下し、極めて頻繁なエンジン交換やメンテナンスが必要になるだろう」としている。また70秒という制限については貨物の積み下ろしも70秒で行うことはできないと説明しています。



CH-53Kは機内容積だけでは『最大積載量』に達することはできません。したがって、外部に貨物を吊り下げる必要がでてきます。しかし、 貨物の取り付けと取り外しともに70秒以上かかってしまうため砂漠のような地域では飛行時間に制約があることから吊り下げは難しいといいます。つまり現在の仕様ではヘリコプターの最大の能力は飛行環境により左右されてしまう場合があるとしています。

ただ、このような重量を積載した上での砂ぼこりがあるような特殊な飛行は訓練では繰り返される可能性はあるものの実戦では必ずしもそうでもないと考えられ、ヘリコプターであれば共通の問題とも考えられることからも必ずしも機体の欠陥という判断になるのかは難しいと考えられます。


CH-53Kは2015年に初飛行した機体で2018年5月に最初のCH-53Kが海兵隊に納入されました。しかし、試験飛行でエンジンまわりのトラブルやテールローターという後部の小さい回転翼を回すシャフトに欠陥が発生したことを受け、2021年時点でも生産をしている状況です。軍への再配備は2023年から2024年頃としています。
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