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ミャンマーの軍部が軍事力を使ったクーデターを起こし、国内で複数の死傷者がでています。これに対して、最近韓国政府がミャンマーに対して武器輸出禁止を発表していたものの、その背景にはミャンマー国民に対して韓国製の兵器が使用されていることに理由がありそうです。

現在ミャンマーで発生しているでも鎮圧に関して、その催涙スプレーに関しては韓国から輸入した武器が使用されていることがかなり前から言われています。これは韓国メディア ハンギョレが報じているもので、具体的には「オメガリサーチ・ファウンデーション」という武器取引などを監視する市民団体が2021年2月26日にSNSで「韓国のテグァン化工が作った『DK-44』にデザインが似ている製品が使われている」という文章を公開しました。

これが本当に韓国製なのかという点について、韓国の国会議員が提出を求めた資料として実際にミャンマーに輸出された製品として2014年に『DK-N500、DK-38s』18万9364発2015年に『DK-44(sound、6BANG)、DK-N500(empty)』1万9020発を輸出していたことが分かりました。

なぜミャンマーがこれほど大量の催涙弾を輸入していたのかは当然国内で使用する目的があったこと以外考えられません。ちなみに催涙ガス銃についても韓国で製造されたものが使用されており、今回の鎮圧に関しては韓国製の武器が使用されていることはほぼ間違いありません。

このような指摘を受けて韓国の外務省は2021年3月12日になりようやく武器など軍事物資の輸出を中断すると発表。同省は「国際社会の度重なる要求にもかかわらず、ミャンマー国軍と警察当局の武力行使で多数の犠牲者が発生している」との見解を示しています。(参考)

しかし、韓国政府は「2019年以降に韓国がミャンマーに軍事物資を輸出した事例はない」などとしているのですがそれ以前に大量の武器が供給されており実際に軍事政権により使用されています。