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花粉の季節ということで鼻炎に悩まされている方も多いと思いますが、これに関して最近10代の若者が鼻の異臭に悩まされていたものの、なんと8年前に入ってしまった金属のBB弾が原因だったと報じられています。

JAMA Networkに2021年2月に投稿されたされたテキサス大学の耳鼻咽喉科の教授らの論文によると、15歳の男の子が数年前より両方の鼻詰まりと鼻水が止まらないと訴え来院しました。当時、医師はその場でできる内視鏡のカメラを用いて様子を確認。

診断結果として鼻甲介肥大と診断。これは季節性アレルギー性鼻炎によって引き起こされることから医師は男の子に対して抗ヒスタミン剤を処方し4~6週間後にもう一度診察に来るよう指示しました。

A Foreign Object Stuck in Teen's Nose For 8 Years Led to a 'Mysterious Odor'
A Mysterious Odor After Nose Blowing | Olfaction and Taste | JAMA Otolaryngology–Head & Neck Surgery | JAMA Network

しかし男の子は来院することはなく、次にやってきたのは約1年後、16歳になった時でした。この時も鼻の症状は続いており、鼻をかんだところ室内に刺激臭が立ち込めるなど明らかな異常な状態だったと医師は記述しています。

その後、明らかに異常ということでCT検査を回したところ鼻の中に9mmサイズの異物があることが分かりました。結果、これは金属製のBB弾であることがわかりました。家族の話によると、男の子が約8歳か9歳のときに、玩具の銃で鼻を撃たれたことがあったといい、当時、少年は症状がなく両親に診察を求めていなかったとのこと。

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研究の共著者は「異物は鼻の自然な排液経路を遮断するため自然に出る粘液や吸入されたゴミ、細菌が蓄積していく」とし、結果的に鼻に異物が詰まると悪臭を放つことがあると話しています。ただ、この蓄積が必ずしも発熱や全身感染の他の兆候を引き起こすとは限らないため診断を見逃す可能性があると話しています。


少年の場合の金属弾は、時間の経過とともに新しい組織で覆われるようになり、外から目視で見つけるのは困難な状況でした。著者は「健康に見える組織に覆われていた」と語っています。結果系に弾を取り除くため周囲の組織を外科的に取り除く必要があったと説明しています。

今回、男の子の異物は安全に取り除かれ合併症などもありませんでした。しかし、長年の炎症は周囲の骨を破壊したり目や顎に感染が広がる可能性があるといい、注意が必要だと説明しています。



特に小さい子供はいつ何を口や鼻に入れるのか分かりません。このようなBB弾、小さい磁石、電池などは個数を記録し厳重に管理する必要があります。
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