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最近、『○○水』などと胡散臭い利益率の高い水を売りつける謎のムーブメントがあったのですが、一方アメリカでは飲料水「リアルウォーター(REAL WATER)」などという健康に役立つ水が原因で急性肝不全になるという重篤な問題が発生したと報じられています。

マイナスイオンを含み、健康に役立つとアピールされている飲料水「リアルウォーター(REAL WATER)」を飲んだ子どもたちが、急性肝不全を患う事態がアメリカのネバダ州で発生しました。

リアルウォーターの開発企業であるReal Water社によると、リアルウォーターは「独自技術を利用して、他の水と比べて長期間アルカリ性を保つことに成功したpH9.0のアルカリ性飲用水」とのこと。

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まず、pH9.0のアルカリ性飲料水にかんして、実は日本で売られているミネラルウォーターは銘柄によってはpH10程度のものがあり、アルカリ性が原因で急性肝不全になったのかは不明です。

ただ記事によると、リアルウォーターが販売されていたネバダ州の保健当局は2020年11月に5人の子どもが入院を必要とする非ウイルス性の急性肝不全を患い、同時期に大人3人および子ども3人から吐き気・食欲不振・倦怠感などの症状が出ていたそうです。その全員がこのリアルウォーターを接種していました。

アルカリ性が強い水を飲んだ場合、下痢を起こしやすくなったり、胃酸の殺菌作用が弱まることもあると言われており、記事では医療系メディアの内容として「血液中にアルカリ性の物質が多くなると胃腸の問題や皮膚の炎症を引き起こす可能性がある」と指摘しており、接種は控えたほうがいいとしています。

ただ具体的にアルカリ性が高めの水だけで非ウイルス性の急性肝不全になるのかという疑問については特別な記載はありません。リアルウォーターの販売元はリコールを進めているものの、この水に何かが添加されていたのか成分についても詳しい記載が見当たらず何が原因なのかは不明です。