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短距離・垂直離着陸が行えるF-35Bに関して、今月初旬にガンポッドから放たれた砲弾が直後に爆発し機体が損傷する事故が発生していたと報じられています。(写真は参考資料)

Military.comによると、この事故は今月12日発生していたものの、最近まで事故の発生が外部に報告されていなかったものだといいます。

Marine Corps F-35B in Arizona Damaged by Round Discharged from Jet Cannon | Military.com

記事によると、事故を起こしたのはアリゾナ州ユマの海兵隊航空基地に配備されている海兵隊用のF-35B ライトニングIIで、機体中心下部に取り付けられたガンポッドから放たれた砲弾が直後に爆発しステルス戦闘機の胴体に損傷を与えたとしています。

写真などは公開されておらず状況は不明なのですが、機体はその後安全に着陸したとのことです。事故を最初に指摘した海軍安全センターの報告によると「事故によるパイロットの怪我もなく事件の調査は現在行われている」と答えているとのこと。


F-35Bは通常の滑走路のみで運用するF-35A、空母で運用するF-35Cと異なり機銃は搭載してません。そのためF-35Bには機体中心下部にガンポッドという取り外し可能な外付けの25mm機関砲を搭載しています。

▼F-35Bにおけるガンポッドの射撃訓練


今回は機体が砲弾の破片を吸収するという形で助かった可能性があります。一方でF-35AやC型はコックピットの左肩に搭載しているため同様の事故が発生していた場合、パイロットに破片が直撃するなどして何らかの被害がでていた可能性が考えられます。

▼F-35AおよびF-35Cの機関位置