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科学研究などの理由ではなく、観光目的で宇宙に行くという新時代。これに関してスペースXは2021年9月15日に「インスピレーション4(Inspiration 4)」という福祉関連の募金キャンペーンの一環として同社初の宇宙旅行を実施すると発表しました。

「インスピレーション4(Inspiration 4)」についてはその実施計画は以前から発表されていたのですが、今回の記事はそれが確定となったというものです。この宇宙旅行はアメリカの統合決済処理ソリューションプロバイダーであるIT企業、『Shift4 Payments(シフト・フォー・ペイメンツ)』のジャレド・アイザックマンCEOが呼びかけを行ったもので、アイザックマンCEO他、一緒に乗り込む3人が選定されました。

3人の詳細については以下のとおりです。
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  • ヘイリー・アシノックス氏(29)、セント・ジュード小児研究病院の職員代表として…
  • クリス・センブロスキ氏(41)、病院への寄付者代表として選出された元宇宙キャンプ・カウンセラー、現在ロッキード・マーティン社員…
  • シアン・プロクター氏(51)、アイザックマンが経営するオンライン決済プラットフォームの顧客代表科学コミュニケーター
アシノックス氏については骨肉種の治療を受けた経歴があり左脚の骨に金属の棒が挿入された状態で、補綴物を入れて宇宙へと向かう初の宇宙旅行客です。かつ、史上最年少で宇宙へと旅立つ米国人になっているとのこと。

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4人はいずれもスペースXが運用しているファルコン9ロケット、その先端にクルードラゴン宇宙船を搭載し打ち上げられます。日程としては3日間宇宙に滞在し国際宇宙ステーションよりもわずかに高い高度540kmを飛行する予定です。

またクルードラゴンも国際宇宙ステーションへドッキングを行わないことから構造が一部異なっており、ドッキングポートを取り外し球体状のガラスドームを設置。ここから体をせり出すことができ、360度宇宙空間を見渡すことができることができます。

▼ガラスドーム
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▼ここには従来ドッキングポートが搭載されている
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今回の飛行についてはパイロットが存在しておらず、全自動で飛行が行われます。ただ緊急時にはマニュアルで操作できるとしています。今後4名はスペースXで軌道力学、微小重力、無重力、ストレステストなどを実施。最低限宇宙に飛び立つ知識と訓練を経て打ち上げへと進む予定です。

参考
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