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私達地球は24時間で1回回転しています。これを自転と呼ぶのですが、この自転速度は天体によりばらつきがあります。そんななか、太陽系外に『1時間に1回自転する』という高速回転の天体が複数発見されました。

ウェスタン大学のMegan Tannock氏らの研究グループは『2MASS J0348-6022』『2MASS J1219+3128』『2MASS J0407+1546』という番号が付けられた天体について、それぞれが1時間に1回転する天体であることが分かったとしています。

Trio of Fast-Spinning Brown Dwarfs May Reveal a Rotational Speed Limit

自転時間は地球が24時間、巨大な木星は実は地球よりも早く10時間となっています。しかし発見された天体は更に早く、約1.08時間、約1.14時間、約1.23時間となりました。

この3つの天体は惑星(岩石惑星・ガス惑星・氷惑星)、恒星(太陽のような天体)のどちらでもない褐色矮星という天体です。この褐色矮星は木星のようなガス惑星が更に多くガスを集めることで誕生するのですが、今回観測された高速で回転する天体の自転速度は赤道付近で毎秒100kmというとてつもない速度になっているとのこと。



そのため遠心力が強力に働き、木星や土星のように赤道付近がわずかに膨らんだ楕円形になっているのではないかと考えられています。

ちなみに『2MASS J0348-6022』は木星質量の43倍、『2MASS J1219+3128』は49倍、『2MASS J0407+1546』67倍ですが、大きさ自体は木星とほぼ同じ事がわかっています。

なぜ高速自転しているのか。原因は不明です。現在の使われている物理計算ではこのような大質量の天体が形成したとしても今の自転速度より5割から8割ほど自転速度が遅くなるというシミュレーション結果になるとのこと。

いずれにしても褐色矮星というよく分かっていない天体であるためその謎はやはり褐色矮星の誕生が私達人類が考えているよりも複雑である可能性があります。