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北朝鮮が新たに実戦配備しようとしているのは潜水艦から発射する弾道ミサイルです。これはそのまま潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と呼ばれており北朝鮮はこれまでも北極星シリーズとして保有しているのですが、新たな兵器として今月15日、金日成主席の誕生日に合わせて披露する可能性があるとしています。

韓国メディア『ソウル新聞』によると、北朝鮮専門メディアとなるアメリカの38ノースは、今月10日撮影された民間の人工衛星写真を分析した結果として、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験用と考えられるミサイル発射管が確認できないとしています。

[서울신문] 北 신형 SLBM·잠수함 15일 선보이나

38ノースによると、既存発射管を整備したり、より大きなSLBMを格納することができる新しい発射管に交換することなど理由が考えられるとしています。

北朝鮮はではロミオ級潜水艦の改造型と新型潜水艦の建造を並行していると去年8月、北朝鮮の国防長官が国会で明らかにしています。北朝鮮が2016年SLBMを試験発射しており、これは新浦級潜水艦がSLBM搭載可能なことを示しています。ただ、北朝鮮は2019年10月に北極星3型を試験発射したものの潜水艦はこのとき用いられていませんでした。

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Photo:www.navalnews.com

北朝鮮は2019年7月に新しい潜水艦を公開しているもののロミオ級潜水艦を改造し複数のSLBMを搭載できるようにした改良したものだとみています。北朝鮮がこの潜水艦を公開してから2年が経過しており、韓国の合同参謀本部の関係者は、「注視しているが、今のところ説明するような追加の活動はない」と述べています。



北朝鮮が4月15日の金日成の誕生日や太陽節にあわせる形でSLBM発射や潜水艦の進水式をするなどして対外的には特に米国を意識し、対内的には国民を団結させる目的も考えられます。韓国の専門家によると「北朝鮮は自分たちの道を行くという意志を見せている」としながら「国民に対しても何かを見せつけなければならない目的があり、どのような形で挑発する可能性はある」と指摘しています。