潜水巡視船

海域の安全を守る巡視船。日本の巡視船を見ても分かるように一般的に船(水上艦)になっているのですが、ロシアでは最近、潜水することができる潜水巡視船を発表したと報じられています。

環球網によると、この船舶を設計したのはロシアのルビーン設計局で、同局によるとこの潜水巡視船はロシア国内向けではなく、海外の顧客向けの船体だとしています。

俄罗斯推出“潜水巡逻舰”:能突然浮出海面执法拦截,还配备鱼雷

この「潜水艇」は、サイズは旧ソ連製のウィスキー型潜水艦(613型潜水艦)と同じ排水量約1,000トン、船体は機器にもよるものの60〜70メートルになるとしています。乗員は最大42人で、魚雷、小型ミサイル、小口径の武器を搭載することができます。

潜水巡視船

報告書によるとルビーン設計局によると、国際市場での巡視船のコストは比較的低く、一部の小国では受け入れやすいと述べています。さらに、これらの船は多機能で密輸や違法な漁業を防ぐことができるといい犯罪の抑止以外にも海洋安全保障、海上救助、または海洋研究にも幅広く使用できるとのこと

更に非常に珍しい「潜水巡視船」ということで水中航行機能を備えているため、海上での違法行為を隠れた状態で監視し水面に浮上することでその行為を摘発することができるという大きなメリットがあるとしています。

特に「潜水艦」としての機能は海底探査などの水中作業の代表的な潜水艦としても利用することができます。もちろん、潜水艦を操作するために船員の訓練として用いることができ高価な軍向けの潜水艦を運用用いなくても安価な訓練ツールとしても使用可能だと説明しています。