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基本的に使い捨てをしているロケットの第1段ロケット。これは高度数十kmから海や陸などに落下させて回収はされていないのですが、ロシアのTsNIIMash Boris Satovsky設計局ではこれに翼を搭載し滑走路に着陸させるものを研究していると報じられています。

現在、ロケットの第1段目を回収し再利用しているのは唯一アメリカのスペースXです。これにより大幅に打ち上げコストを下げることができるため、中国ロシア、そしてアメリカでも同様の研究が進められています。

Шасси со сменным оборудованием: представлены данные о возвращаемой ступени РН «Крыло-СВ»

一方でロシアではスペースXのように垂直に着陸させる形で回収するのではなく、飛行機のように翼を利用して滑走路に水平着陸させるというものです。

これはWing-SVと名付けられているもので、形状は一般的な円柱状のロケット第1段目なのですが、翼と車輪を内蔵しており、これにより600kmほど離れた地点から帰還させることができるとしています。

Wing-SV

こちらが概要図です。縦横奥行きが距離を表しており、赤線が今回発表された翼を付けたロケットの機動です。よくわからないのですが、打ち上げ後マッハ6.2ほどで大気圏に再突入し、極超音速となる4.2程度で飛行を開始その後旋回し600kmほど離れたところから高度と速度を落としつつ、打ち上げ地点に戻ってくるというものです。

第1段目となるWing-SVは全長約6m、直径1.6mとかなり小型。将来的には大型化するものと考えられます。

ゾンビのごとく蘇る同じ構想、バイカル・ブースター

実はこのような案はかなり昔からあり、有名なのがロシアのバイカル・ブースターです。これは2001年7月に開催されたパリ航空ショーに登場したのは実物大の『バイカル』のエンジニアリングモックアップです。

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特に説明はいらないと思いますが、バイカルブースターは文字通り補助ロケットとして運用するものでバイカルブースターの先端にはジェットエンジンが搭載されており、この推力も利用することでバイカルブースターは地上の滑走路まで帰還します。

しかし目立った動きはないことから事実上開発は中止状態になっています。
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