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海外メディアによると、アメリカのココアビーチで行われていた航空ショーでWWII時代の雷撃機(魚雷攻撃機)で知られるTBMアベンジャーが緊急着陸する出来事があったと報じられています。

事故があったのは今月17日、フロリダ州で開催されたココアビーチ航空ショーでTBMアベンジャーが海水浴場付近に緊急着陸する出来事がありました。この事故によるけが人などは出ていないとのことです。

こちらの映像を見る限りではフラップも動作しており機体の操縦関連は問題ないと考えられ、エンジンが停止状態になっていることから動力周りに何らかのトラブルがあった可能性が考えられます。レシプロ機ということで非常に低速で安定した着水となりました。海外メディアによると着水前に航空機から少量の煙がでていたとのことです。

Check Out This Dramatic Video of a TBM Avenger Ditching Yesterday at Cocoa Beach Airshow. - The Aviationist

この機体についてはなんと18年もの改修を経て2020年に飛行可能状態になった機体とのこと。1956年~1969年まで山火事の消防機として運用。以降は民間人により保管され2002年に飛行状態に戻す改修が実施されていたとのことです。

TBMアベンジャーは第二次世界大戦時のアメリカ海軍を代表する艦上攻撃機で主に雷撃という超低空飛行しながら魚雷を投下する任務に使用されていました。1941年末以降9800機あまり生産され第二次世界大戦中は日本海軍の戦艦、大和、武蔵、空母瑞鶴を撃沈するなど目覚ましい戦果を上げていました。