新型コロナウイルス_1

新型コロナウイルスが空気感染するのか否か、これが出始めた頃は「接触感染だ」「空気感染しない。するのは飛沫だ」などと専門家がでてきては主張していたのですが、それから1年。米コトラド大学の研究者によると新型コロナウイルスはほぼ間違いなく空気感染していると説明しているといい、これが進まない理由は界隈の古い認識が混乱の原因だとしてます。

新型コロナウイルスがどのように感染するのか一昔前は「マスクを取り外すときはマスクに触れない」「手で顔や髪をさわるな」「くしゃみは…」などといろいろ言われていましたが、現在はテレビに出ているマスコミの人たちも堂々と指を使ってマスクを上げ下げするなどの行為が確認されています。

そのような認識はさておき、新型コロナウイルスが空気感染するのかしないのかはこれまで様々な研究者が出てきては否定し続けられてきました。当時は、多くが接触と飛沫によると感染がほとんどとされていたのですが現在はどうか。

明らかに直接飛沫による被害を受けていない人、職場や会食、学校、老人ホーム、病院、など消毒が徹底されている現場でむしろ多くの感染が報告されています。日本国内では最初のクラスターとなったクルーズ船を見ても感染者の多くはその空間にいた人です。

そもそも飛沫と空気感染は何が違うのか。その元になるウイルスを含む水分の大きさです。『エアロゾル』とは直径が5マイクロメートル以下のものを指します。このエアロゾルによる感染が空気感染です。そしてそれ以上大きいものは『飛沫』に分類されているそうです。

Evidence of COVID-19 airborne transmission “overwhelming” say experts

しかし米コトラド大学の研究者はこの5マイクロメートル以下の粒子=エアロゾルという古い固定定義が新型コロナウイルスの拡散について誤解を招いていると主張しています。


通常飛沫とは霧吹きのようなもので研究者によると人間由来のものであれば1.8mを超えて飛び散ることはまずないそうです。つまり感染可能な射程は感染者から1.8m程度となるはずです。

しかし新型コロナウイルスはどうか。実は飛沫に分類される100マイクロメートル以上の粒子も長期間空気中に浮遊し続けることが知られているらしく、これが空気感染ではないという誤解を生んでいるとしています。つまり5マイクロメートル以下がエアロゾルで『空気感染』、それ以上は『飛沫感染』という、ある意味で言葉の違いが感染予防や消毒の行為すらも変えてしまっていると指摘しています。

このエアロゾルはくしゃみや咳ではなく、ただの呼吸や会話だけでも大量に発生しています。

アメリカのCDCによって公表された感染事例があります。オーストラリアの教会で、昨年新型コロナウイルスのクラスタが発生していおり、この研究では2日間の教会での礼拝で12人が感染したと報告しています。主要な症例の患者は教会合唱団のメンバーですべての疫学的証拠は空中におけるウイルスの拡散を示しています。それにもかかわらず、この研究がまだ「この調査は空中伝播(空気感染)の状況証拠を提供するだけである」と述べています。またアメリカ国内でもこれまで飛沫感染では説明できない大規模な集団感染(クラスター)が報告されています。

この分類が原因で研究者は効果が限定的な消毒のため高額な投資がされていることも問題視しているのですが、誤った感染予防が広く行われていることに関しても、例えばマスコミやお店が多用している感染予防用のアクリル板では十分な保護とはなっておらず、まずは屋内の換気と流れに直ぐに注意を払う必要性を訴えています。
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