S-200_1

政府軍・反政府組織、そしてテロリストと内戦状態に陥っているシリア。その国境の一部はイスラエルと接しているのですが、先日シリアから放たれた対空ミサイルがイスラエル方向に飛び偶然にも核施設付近に着弾する出来事があったと報じられています。

イスラエルの現地メディアによると、ミサイルが着弾したのはイスラエル南部のネゲブという地域で個々にはイスラエルの核施設となるディモナ原子炉があるといいます。

飛来したミサイルは旧ソ連が開発した戦闘機などを迎撃する地対空ミサイル『S-200』。NATOネームではSA-4というもので、巨大なミサイルの姿が有名な兵器です。

記事によると、4月22日午前、イスラエルに着弾したミサイルはシリア軍つまり政府軍がはなったもので、シリアで作戦行動中のイスラエルの戦闘機に向かってはなったもので、これが外れ自爆することもなく300kmあまり飛翔。そのまま弾道軌道を描き、ディモナ原子炉付近まで飛行し着弾したというものです。

▼イスラエルのネゲブから半径300kmの円、一部はシリアが含まれる
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当初、場所が場所だけにシリアからの何らかの攻撃かと言われていたのですが、その後、イスラエル軍のスポークスマンは「シリアのミサイルがディモナ核原子炉を打撃する意図はなかったと見られる」と説明。当然、放たれたミサイルが巡航ミサイルのように地上目標をターゲットとするものではないため、偶然にもそこに着弾したと説明しています。

イスラエルにはアイアンドームをはじめ最新鋭の強固な防空網が敷かれているのですが、イスラエル空有軍は迎撃システムを動員し空中迎撃を試みたが失敗したと説明しています。

イスラエル軍はシリアに対してF-35などを用いた空爆を実施しており、この日もシリア国内のミサイル部隊に対して空爆を行っていました。

S-200

S-200は西側、つまりNATOネームはSA-5 ギャモンと呼ばれているもので、全長が10.8mという巨大なミサイルです。また弾頭重量も217kgとかなり大型です。射程は水平方向に300km、高度40kmで最大飛行速度はマッハ4(4900km/h)となっています。

参考:KBS,TBS
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