時々謎の行動をすることがある野生動物。とは言え、人間に近寄ってくるような種は珍しく撮影されるのもレアケースなのですが、今回は違います。なんとイギリスでは毎朝、家の郵便受けをガタガタとドツき回す謎の白鳥がいて困っている人がいると報じられています。
子どもの泣き声やピアノの演奏、夜中まで続くパーティーなどの「隣人の騒音」に悩まされている人もいます。しかし、イギリスには「5年にわたって毎朝最長3時間も郵便受けをガタガタ鳴らす」という、並の人間よりはるかに迷惑な白鳥が存在します。この出来事が続いているのはイギリス・ノーザンプトン在住の御年70歳のスティーブン・レッグさん宅です。実はこの家では世にも珍しい白鳥が毎朝郵便受けを咥えガタガタと揺らし始めるという行動に悩まされています。
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レッグさんによるとこの白鳥の名前は「セドリック」と呼んでいいます。セドリックは5年前からやって来て春から夏にかけて毎朝郵便受けを咥えガタガタと家中にこの音を響き渡らせているとのこと。
記事によるとレッグさんの家の横には小さな湖があり、セドリックは2013年ごろよりこの湖にやってきたとのこと。予想では撮影した写真に同じ個体が映っており確認されたものだと考えられます。
▼郵便受けをドツかれるレッグさん宅
当局「何かを食べようと…」、レッグさん「んなわけあるか!」
ただ、あまりにその回数と時間が長く困り果てたレッグさんは王立動物虐待防止協会に相談したところ、「おなかがすいていて、玄関ドアにいる虫を食べているのでは」と言われたとのこと。しかし、湖を訪れる人が白鳥に餌をあげているため「まず空腹のわけがない!」と反論しています。なぜこのネタが今になり報じられることになったのか。実は、セドリックの行動はレッグ氏のお隣に済む人物が報告した(SNS?)ことで話題になり全世界に知れ渡ったとのこと。
ちなみにお隣の住民は「セドリックを見る笑えます。とても騒がしく、私の家がターゲットにならなくてよかった!」などとコメントしているとのこと。
ただ、それでもずっとここに居続けることができるというのはレッグさんをはじめ優しい住民らに守られていることに理由がありそうです。
なぜ郵便受けを…?
野鳥の生態から考えられることとして、基本的に向こうから人に寄ってくる理由は餌です。また最も活動的な朝にそれが行われていることを考えても餌が原因の可能性は極めて高いです。白鳥、つまりセドリックは何らかの理由で人が餌をくれるものだと思い、人が住む池から近く安全な家をターゲットに餌が欲しく、たまたまドアにあった郵便受けをパクパクしているということになります。
実はこのような行動は非常にレアケースになるのですが、こちらの動画のように人馴れした野鳥が餌が欲しくて窓をとんとんする例が確認されています。