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中国が運用を目指す独自の宇宙ステーション天宮(てんきゅう)に関して先日、長征5号Bにより打ち上げられ、成功したと発表されました。

2021年4月29日午前11時、長征5号シリーズとなる長征5号Bにより打ち上げられたのは中国独自の宇宙ステーション「天宮」のコアモジュール『天和』です。『天和』は全長16.6m、最大直径が4.2m、但しその半分がくびれておりここの直径は2.8mあります。重量は22.5トン。

コアモジュールとはこの手の宇宙ステーションを構築する際に文字通り中核を担う部分で、例えば宇宙ステーションの制御などがこれにより行われるほか、居住空間としても利用されます。そして、合計で10回ロケットを打ち上げ完成を目指すとしており、このコアモジュールに現時点では2つの大型モジュールがT字型に接続されます。

▼地上のコアモジュール実物モデル天宮宇宙ステーション_1

このモジュールはいずれも実験室で「問天」と「夢天」とと名付けられています。さらに拡張しコアモジュールの直線上に別のモジュールを接続し、十字架状の形にする計画も進められています。

▼天宮宇宙ステーション。
手前から無人補給船『天舟』、コアモジュール『天和』を挟み前方に有人宇宙船『神舟』、左右が実験モジュール。
天宮宇宙ステーション_3

打ち上げの遅れ、長征5号とは

打ち上げた長征5号は無印の『長征5号』と『長征5号B』の2つが存在しています。2つの違いは3段目が搭載されているかいないかの差です。ノーマルの長征5号は静止軌道に人工衛星を投入できるよう重量のある3段目が搭載されています。一方、長征5号Bは3段目を取っ払い軽くし、その分を高度400km程度の地球低軌道に大質量を送り込むことに特化したロケットになります。

天宮宇宙ステーションの打ち上げスケジュールに関しては当初2019年にコアモジュールの打ち上げル予定だったものの、ノーマルの長征5号 2号機が2017年7年に打ち上げ失敗。その後、長征5号 3号機が打ち上げられたのは2019年12月で遅れが生じていました。

完成は来年!?

現在の予定ではなんと2022年頃の完成を目指すとしています。中国の宇宙開発はアメリカや日本のような西側みたいに何年も遅れるようなことは少なく、かなりスケジュールどおり行われるという特徴があります。つまり宇宙ステーションのモジュール自体は既に完成しており、あとは打ち上げて接続するだけになっていると考えれます。
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