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テレビをつければ「CO2」「エコ」などとコロナに混じって連呼されていますが、今回は将来のCO2排出量です。これに関して韓国メディアは2030年における1人あたりのCO2排出量が主要国を抑え韓国が世界一になると報じています。いったいどういうことなのでしょうか。

韓国メディア『ハンギョレ新聞』は最近、各国の二酸化炭素排出量削減目標を分析した結果、2030年には韓国の1人当たりのCO2排出量が国内総生産上位10カ国のうち1位となるという分析が発表しました。なぜ、やりたい放題のアメリカや中国を差し置いて韓国が世界一となってしまったのか。それは非常に単純で、最近の各国の将来における温室効果ガス削減目標から導き出すというものをしたためです。

日本をはじめ世界各国では「20○○年までにCO2を○○%削減する」という実現が極めて不確かな高い温室効果ガス削減目標を定めています。これをクリアできるか出来ないかはさておき、なぜ韓国が世界1位となったのかは非常に単純です。

今回のデータはアメリカなど明らかにクリアすることが難しい厳しい削減を設定している国と、クリアできそうな緩い削減目標を設定している国を比較しているためです。要はより厳しい数値を持ち出した国は少なくなり、韓国のように実現可能なレベルに設定している国では見かけ上多く見えてしまうというものになります。

では具体的にどうなのか、記事によると
これらの国が現在発表している温室効果ガス削減目標に沿って二酸化炭素を削減したと仮定して、2030年の1人当たりの二酸化炭素排出量を推測したところ、韓国が9.17トンで米国(8.59トン)とカナダ(8.12トン)を抜くという結果となった。
ちなみにアメリカは「2030年までに2005年比で50~52%」の削減と従来の約2倍引き上げた他、カナダも2030年の削減目標を2005年比30%から40~45%に引き上げています。当然、これらの国がその年代にこの規模の削減を達成できるのかは不明で、何の約束もありません。ただ国としてその目標として掲げているだけに過ぎません。

いずれにしても将来の数値をいくら定めたところでそれが実現できなければ意味がありません。もちろんこの数値をクリア出来なかった場合、例えば「お前は(政治家として)クビだ」などとブラック企業レベルのペナルティーがあるような訳でもありません。当然、欧米をはじめこの目標を設定し掲げた政治家らは2030年には既に国家の中枢にはいないでしょう。

つまり将来はどうであれ、世界的な傾向で数値を高くすることがいま時点でクリーンなイメージを国民に演出することができ、選挙にも有利になりやすいという政治的意図のほうが強い場合があります。
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