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GPU、グラフィックボードとも呼ばれるPCの装置。これは一般的にゲームや動画の書き出し時に必要になるものですが、仮想通貨のマイニング(金稼ぎ)にGPUが使われ、現在深刻なGPU不足に陥っています。

パソコンでPCでゲームを行う際に必須となるのは『GPU』や『グラフィックボード』と呼ばれる装置です。これ自体が小さい高性能PCのようなもので、ゲームプレイ時の処理を行うようなものになっています。

しかし、ここ最近仮想通貨のマイニングというGPUの性能をつかって使って演算することで仮想通貨(報酬)を獲られるということが簡単にできるようになったため、金稼ぎ目的としてGPUの需要が急速に高まり国内のネットショップからGPUが消え、購入することが極めて困難な状況に陥っています。

▼アマゾンの状況。すべて売り切れで価格が付いているものは元値より2倍以上高い。
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具体的にどのようなことになっているのか。例えばGPUで有名なGeForceシリーズ。現在3000番代の最新GPUが販売されているものの、これらが定価の倍近い値段で販売されたり、ヤフオクなど個人取引がされています。

このような深刻なGPU不足により旧モデルも高騰しています。
旧モデルの2000番台も購入することはできず、更にその旧もでるの1000番台もほぼ不可能。さらに1000番台の前に販売した相当古いモデルであっても価格が発売時のような値段になっています。具体的には、3000番台から1000番台については例えばアマゾンなどではボッタクりの価格が付けられており購入することは不可能です。

▼販売開始直後は8万円で売られていた品
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▼この製品の販売開始からの価格推移。
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▼ヤフオクの状況。元は7~8万円で販売されていたシリーズ
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つまり、現状ゲーマー、マイニング、そして転売する人間により争奪が行われており、大都市部で抽選購入でも出来ない限り最新のGPUを入手することはほぼ不可能です。無論、前世代、前前世代、そのまた前世代のGPUであっても購入することが難しく値段も高い状況です。

品不足の状況は解決する見通しは全く経っていません。最近販売されているGPUについては仮想通貨のマイニング速度が遅くなるような仕様が施されているものの、これも限定的(回避可能ではないか)とされています。

したがって、仮想通貨に規制がかけられるか大暴落でもしないかぎ、少なくとも今年いっぱいは慢性的な品不足は解決することはないと考えられます。