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アメリカを中心とする西側諸国で行われるアルテミス計画。これに関して一連の有人月面探査に使用されると言われている月面車に関してゼネラル・モーターズおよびロッキード・マーティンが共同開発するという内容が報じられています。

先日、アルテミス計画における有人月面探査に向けてその着陸船などを提供することになったのはスペースXです。スターシップの派生型となる巨大な宇宙船を使用し有人月面探査を行う予定なのですが、その活動範囲を広める方法として月面車があります。

助力NASA登月!美国通用汽车和洛马将合作研发月球车

これは1960年代から始まったアポロ計画でも運用されていたものになるのですが、ロイター通信によるとその月面車開発に大手ゼネラル・モーターズと航空軍事大手のロッキード・マーティンが共同開発する提案を発表したというものです。

NASAはこれまで効率的に月面を探査できるように月面車(LTV)の開発を産業界に依頼していたといいます。



アポロ計画では途中から有名な月面車が実際に送り込まれ運用されました。折りたたみ構造のある非常に画期的なもので、地球以外で人が乗る車が使われた人類最初の例になったのですが、この月面車を当時開発したのも、もちろんゼネラル・モーターズです。

そのため、ゼネラル・モーターズとしては「今回も譲れない!」という意気込みを感じるのですが、今後どうなるのか。いずれにしても月面における調査範囲を広めるには月面車は必要不可欠であると考えられ、場合によっては大小様々なの月面車が運用される可能性があります。

またゼネラル・モーターズはアポロ計画では月面車以外も月面着陸の成功に関するナビゲーションシステムなど開発にも携わっています。今回その核心的な部分が、ゼネラル・モーターズとしては『どこの馬の骨かも分からないSpaceX』に持っていかれる可能性があり、同社としてもこの分野での影響力を残しておきたいという執念のような強い何かを感じます。