高層マンションなど垂直方向の人の移動に革命的な装置となったのはエレベーターです。一方、中国で先日人が乗ったエレベーターが急上昇し天井に衝突したことで死亡事故が発生してたと報じられています。
2021年5月25日、中国メディアの頭条新聞によると、広東省でエレベーターが1階から30階まで急上昇して天井に激突する事故があり、1人が死亡した。ホラーやパニック系映画でありがちなのは、逃げ惑う人が危険なエレベーターに乗り込みお約束のように落下して死亡するという表現です。みなさんもエレベーターに載った時に「落下したらどうなるだろう」と不安になられた方も多いと思いますが、今回発生した死亡事故は、タイトルどおり逆に急上昇したことが原因でした。
記事によると、同省湛江市にある高層住宅団地で現地時間23日午後7時30分ごろ、市民1人がエレベーターに乗ったところ1階と地下1階の間で停止して動かなくなった。
Record China
記事によると、30階建てのマンションでこの住民の1人がエレベーターに乗ったところ、地下1階と地上1階との間でエレベーターが停止。住民が友人に助けを求めその後修理担当者が駆けつけ救助作業を行っていたところ、突然エレベーターが動作し始めたと言います。
ただこの動作は想定外の動作だったらしく、完全に暴走状態になり高速でエレベーターが急上昇しついに30階に到達。その後エレベーターは最上階の天井に激しく衝突し助けを求めていたこの人物は死亡したとのことです。
原因に関して、市当局によると「エレベーターの制御装置が故障していた」と話しており、非常に単純な故障が原因で発生したと述べています。
過去にもある同じ事故
エレベーターが急上昇するという事故に関して、実は同様の事故は発生していたことがあります。2015年8月、四川省宜賓市のとあるビルに2014年10月に設けられたばかりのエレベーターが、突然急上昇を始め最上階の天井を突き破りそのまま1階まで再び落下するという事故が発ししています。このエレベーターには誰も乗っていなかったものの、設置後落下事故や閉じ込められる事故が多発していました。
また2003年には韓国でも48階建てマンションでエレベーターがドアを開けたまま9階から48階の60m急上昇し天井に激突する事故が発生しています。