新型コロナウイルス_1

第二次世界大戦以降、最悪の社会混乱を引き起こした新型コロナウイルス。一方でこのウイルスが原因で一部タイプのインフルエンザウイルスがどうやら絶滅した可能性があると報じられています。

人に感染し、飛沫など介し他人に感染させるインフルエンザウイルス。それと同じような方法で感染するのは新型コロナウイルスです。ご存知の方も多いように、昨年から今年にかけ、インフルエンザの新規感染者数がこれまでと桁違いに少なく、少なくとも近代史においてこれほどインフルエンザの罹患者が少ないのは前例がないとされています。

Two Human Flu Virus Strains May Have Gone Extinct, Reports Indicate

そんな中、インフルエンザの中で2種に関して過去1年間、2020年3月以降、世界中で誰も患っていないというデータをSTATという健康・医学系のニュースサイトが報じています。かなり専門的なことが記載されているのですが、絶滅したとされている2つは「H3N2」の分岐群の1つ「3c3.A」と「B/Yamagata」というインフルエンザウイルスです。

ただ、フレッドハッチンソンがん研究センターの計算生物学者らによると、今回の一部のインフルエンザ絶滅に関しては「確かに絶滅した可能性はあるものの、それは見つかっていないだけで実際はそうではないかもしれない」と話しており、どこかで今も生き続けている可能性はあるという趣旨の説明をしています。

インフルエンザだけではない感染症の大幅減

何れにしても、新型コロナウイルスが流行したことでインフルエンザ以外も菌による様々な感染症が激減しているとされています。具体的にはお隣韓国では、2020年における減少率は2019年と比べ、風邪は47%減、インフルエンザは97%減、肺炎は63%減、呼吸器感染症患者も48%減、細菌感染症は30%減、結膜炎は17%減となっています。(参考)

これほど病気を患う人が減る一方で未だに感染者を増加させている新型コロナウイルスがいかに高い感染力があるのかが分かるという内容にもなります。とはいえ、冷静に考えると新型コロナウイルス流行前は、いったいどれだけ不衛生な生活をしていたのかそのようなことを再意識された方も多いのではないのでしょうか。