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金属のコアがむき出し状態になっていると考えられている小惑星プシケ。その価値は世界全体のGDP7万年分、推定10,000,000,000,000,000,000ドルの価値あると推定されているのですが、別の研究機関によると想定よりも金属の量が少ない可能性があると指摘されています。

太陽系を公転する大小様々な小惑星。その小惑星の中に極めてユニークな天体が発見されています。それは今回紹介する『プシケ』です。なんとこの小惑星は惑星の中心にあるような金属コアがむき出しになっているというもので、貴重な金属が大量に含まれている可能性が指摘されています。

Asteroid 16 Psyche Might Not Be What Scientists Expected | University of Arizona News

一方、このプシケに対してアリゾナ大学の研究者らは過去に試算された小惑星の推定含有金属量に関して、従来の研究結果よりもやや少ないのではないかとする研究結果を発表しました。

冒頭紹介したようにこのコアむき出し状態の小惑星プシケについて、その質量などからアメリカの民間宇宙探査研究機関『サウスウエスト研究所(SWRI)』は過去に推定10,000,000,000,000,000,000ドル『約1垓円』というよくわからない数値を出していました。



一方アリゾナ大学によると、プシケ表面の土壌を模した試料を実験室で作成。さらに観測されたプシケの可視光線と赤外線のスペクトルに一致する組成を調べました。その結果、あくまでプシケに関しては金属82.5%、輝石7%、炭素質コンドライト10.5%でプシケ自体は金属の塊ではなく、約35%ほどスカスカだと推定しています。


つまりプシケは私達が想像するよなダンベルのような金属の塊ではなく、内部がスカスカの言い換えればはスチールウールをギューッと押し縮めたようなものになっている可能性があると考えられます。

いずれにしてもこれがどいうい天体なのかは実際に直接観測するしか無いのですが、もちろんNASAはこの惑星の探査機の開発を続けており、来年2022年には小惑星探査機「Psyche」(英語では「サイキ」)を打ち上げ予定です。

またプシケについては過去に発表されていた資料では金属コアでできた天体のようなCGイメージが作られていたものの、現在はコッソリ普通の小惑星のようなものに仕上げられています

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参考