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海外メディアによると、中国南部広東省にある台山原発で何らかの事故が発生し放射能漏れが生じていると報じられています。ただ、現時点で具体的な線量の数値などは報じられておらず状況がよくわかっていません。

【広州、パリ=共同】米CNNテレビは14日、中国広東省台山市の台山原発から放射性物質漏れが起き、周辺地域の放射線量が高まっていると、建設と運転に協力するフランスの原子炉製造会社「フラマトム」が訴えていると報じた。問題解決のためにバイデン米政権に技術協力を求めているという。

日本経済新聞
AFPやCNNによると、中国で放射能漏れの事故があったとされるのは見出しでも紹介したように中国広東省台山市の台山原発です。この原発は中国とフランスの原子炉製造会社「フラマトム」との合弁企業が建設したもので、フランスメディアによると「フラマトム」がこの情報をえているとしています。

具体的には原子炉格納容器内で「希ガスの濃度が上昇している」と通知を受けたとしており、これ自体は想定された範囲内とのことです。ただ、これに関して中国側が放射性希ガスを大気中に放出する判断を行い既にこれを実施したと主張しています。


具体的に何が漏れ出したのか。これについても記載は全く無いのですが、予想ではクリプトン 85 とキセノン 133と考えられます。そして、このフランス企業は周辺エリアで放射線量が上昇しているとしているのですが具体的な数値も一切記載していません
あくまで目安として「フランスの安全基準を超えている」と主張しているものの、これが環境の線量なのか、それとも原子炉施設内の線量なの、誰のどこの安全基準かすら記載がありません。

またフランスメディアによると、今回のトラブルは燃料棒に何らかの問題が生じて発生しているとしているものの、この原発を運転している国有の中国広核集団は13日夜の時点で「同原発とその周辺の環境指標は正常」と主張いるようです。


このような文面からも、仮に放射能が施設外に漏れ出したとしてもチェルノブイリのようなものにはなってはおらず、健康には問題がないレベルの事故だったのではないかと考えられます。具体的な事故の発生日時も不明なのですが、少なくとも日本で最もこの原発に近い沖縄県石垣市の線量は過去1ヶ月間ほとんど線量に動きはなく(0.015~0.018μSv)正常の範囲です。

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ちなみにこの数がどのくらいなのかという点をあえて補足すると、原発事故を起こした福島県の駅前地区集会所という地点の数値は1.150μSvとなっており、中国の事故現場から最も近い石垣市よりも約100倍も高い線量になっています。
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