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韓国原子力研究院所属の研究者が「日本の福島原発の汚染水が韓国に及ぼす影響は微々たるものだ」という報告書を作成し公表したところ、「社会的な影響が予見されている状況下で放射能が何の問題もないという資料が発表された」という韓国政府と反する内容だったことで懲戒処分となったと報じられています。

韓国原子力研究院が「日本の福島原発の汚染水が韓国に及ぼす影響は微々たるものだ」という報告書を作成した博士研究員に「警告」処分を下し、騒動になっている。表向きは「内部手続きに違反して部署長の承認なしに研究内部資料を流出させた」という理由…

朝鮮日報
福島第一原発で発生する放射能が含まれる汚染水を除去し、トリチウムと微量の放射性物質を薄めて海洋に放出する決定を行った日本政府。これに対して反発しているのは韓国政府です。

もちろん、そのような懸念は「行わないほうがよい」という点からも理解できるものの、朝鮮日報によるとその韓国で見出しでも紹介したように「日本の福島原発の汚染水が韓国に及ぼす影響は微々たるものだ」と主張する報告書を作成した人物が処分されるという出来事があったとしています。

そもそもどのような経緯だったのかは記事では丁寧にまとめられており、抜粋すると過去に『長官表彰』をされていたことがあるような優秀な人物だったらしく、この報告書が「部署長の承認なしに作成し、政府が発表した報道資料の内容と対照的なのにもかかわらず、報告書が学会で公表された」というものでした。

何を言っているのかよくわからないのですが、韓国では研究者が報告書を提出するにあたって『韓国政府が主張する内容にそったものにしなければならない』という意味に捉えられる文言になっています。


一方で、当然学会では反発する内容も記載されており、『韓国原子力学会と全国科学技術研究専門労働組合の韓国原子力研究院支部は「今回の懲戒処分は政府の見解と対照的な報告書を作成したためであって、明らかに学術活動の自律性を侵害している」と反発している』と報じています。

ちなみに処分を下した原子力研究院は「放射能が何の問題もないという資料が発表されれば、社会的な影響が予見されている状況で、部署長の承認なしに流出させたのは手続き違反だ」としてます。
爆弾発言レベルの内容が記載されているのですが、この研究者は「影響はわずか」と科学的な側面からデータを示しているものの、原子力研究院は「社会的な影響が『予見』される」という妄想じみたもので処分を下したということになります。これが正しいとすると、韓国政府の主張は科学的なものではなく『予見』レベルで反発しているとになります。
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