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女性ならば「一生に一度は巨大なダイヤモンドを身に着けてみたい」と思われる方も多いと思いますが、先日ボツワナ共和国で史上3番目に大きい1098カラットのダイヤモンドが発見されたと報じられています。

地球上にはその地域特有の鉱物が取れることがあります。例えば日本ではあまり知られていませんが翡翠です。翡翠は地球上でも日本は新潟県の糸魚川周辺、ミャンマー、グアテマラ、アメリカ、ロシア、カザフスタン程度でしか産出しません。そしてダイヤモンドはロシア、ボウワナ、オーストラリア、など6カ国だけでその9割が産出されています。

そんな世界第2位、アフリカ最大の産出量を誇るボツワナで先日発見されたのは実に長さ73ミリ、幅52ミリ、厚さ27ミリ、1098カラットの巨大なダイヤモンド原石です。

Botswana diamond could be world's third largest - BBC News

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巨大原石はこれまでも発見されており、1905年に南アフリカで3106カラットという桁違いのダイヤモンドが発掘、以降100年以上巨大な原石は見つかっておらず2015年に1109カラットの原石が発掘されました。そして今回、史上3番目の大きさとなる1098カラットの原石が発見されました。

このダイヤモンドはオカバンゴ・ダイヤモンド社が発掘したもので、ボツワナ政府とダイヤモンドメーカーである『デビアス社』との合弁企業になります。今後競売にかけられ売上の8割が国の財源になるとしています。

ボツワナ政府によると、新型コロナウイルスが原因でダイヤモンドの売上も低迷しているなかでの産出になったといい、とてもよいタイミングで発掘されたことに喜びの声が伝えられています。

気になる価値は?

このダイヤモンドがいったいどの程度の価値があるのかについては、過去の事例を紹介すると2015年に発見された1109カラットの原石が参考になります。この原石については2015年11月に発掘、2016年にオークションにかけられ当時約7,000万ドル(約79億円)では買い手が付きませんでした。2017年9月に5300万ドル(約59億円)で買い手がつきました。落札したのはロンドンの宝石商、Laurence Graff氏です。

このダイヤモンド原石は巨大な原石から1つの宝石を作るのではなく、1~100カラットの宝石を複数作るとしており、当時60ほどの宝石がつくられるだろうと話しています。(参考)