韓国の複数メディアによると、韓国防衛事業庁の発表として北朝鮮に配備されている自走砲やロケット砲などから首都など国境付近の重要施設を守る兵器として、イスラエルで実戦配備されているアイアンドームの韓国版を開発する計画を発表しました。
韓国メディア、中央日報などによると韓国防衛事業庁は2021年6月28日防衛事業推進委員会を開き、北朝鮮による韓国の首都圏攻撃の主な戦力となる自走砲やロケット砲などに対応した韓国版「アイアンドーム」の研究開発を独自に推進することを発表しました。
"서울 불바다" 위협 北장사정포 끝장낸다···'아이언돔' 한국 개발 - 중앙일보
このような兵器の驚異からソウル首都圏を守るため韓国では予てよりイスラエルで実用化している全天候型ミサイル防衛システム『アイアンドーム』に興味を示していたことが分かっています。
韓国防衛事業庁によると、事業期間は来年から2035年を予定しているものの、2年以上の短縮を見込んでいるとしており早期の導入を希望していることが伺えます。総事業費は2兆8900億ウォン、日本円で約2800億円規模になるとしており、北朝鮮の長距離砲の対応能力強化とともに、国内の技術力確保と雇用創出などが期待されるとしています。
▼アイアンドームによるミサイル防衛
韓国版アイアンドームについて詳細は明らかになっていないものの、運用方法としてはイスラエルのアイアンドームと似た形になるとされています。具体的には施設にミサイルを発射するランチャーや飛翔体を発見するレーダーを設けます。レーダーで検出した飛翔体の軌道を計算し、被害がでる飛翔体にのみミサイルを発射し空中で迎撃するというものです。その迎撃率は驚異的に高いとされ90%以上を維持しているとされています。
ただ、記載されている内容としては韓国版アイアンドームは国家重要施設と軍事保安施設を守る兵器としています。一方でイスラエルのアイアンドームは更に民間施設を含む民間人に対する被害を全てカバーするものになっています。
このような表現が用いられていることは不明なのですが、原因は想定される攻撃にある可能性があります。記事によると韓国と北朝鮮の軍事境界線に近い北朝鮮側の基地には現在1000門以上の長距離砲やロケット砲が配備されており、うち300門がソウルとその近郊を射程に収めていると説明されています。
つまりイスラエルとは桁違いの砲弾やロケット砲が短時間に一度に打ち込まれる可能性があり、物理的に対処することが不可能になる可能性が高く、イスラエルと同様に民間施設は守るもののそれが失敗する可能性が高く保険の意味を込めて「国家重要施設と軍事保安施設を守る兵器」とあえて表現している可能性も考えられます。
"서울 불바다" 위협 北장사정포 끝장낸다···'아이언돔' 한국 개발 - 중앙일보
このような兵器の驚異からソウル首都圏を守るため韓国では予てよりイスラエルで実用化している全天候型ミサイル防衛システム『アイアンドーム』に興味を示していたことが分かっています。
韓国防衛事業庁によると、事業期間は来年から2035年を予定しているものの、2年以上の短縮を見込んでいるとしており早期の導入を希望していることが伺えます。総事業費は2兆8900億ウォン、日本円で約2800億円規模になるとしており、北朝鮮の長距離砲の対応能力強化とともに、国内の技術力確保と雇用創出などが期待されるとしています。
▼アイアンドームによるミサイル防衛
韓国版アイアンドームについて詳細は明らかになっていないものの、運用方法としてはイスラエルのアイアンドームと似た形になるとされています。具体的には施設にミサイルを発射するランチャーや飛翔体を発見するレーダーを設けます。レーダーで検出した飛翔体の軌道を計算し、被害がでる飛翔体にのみミサイルを発射し空中で迎撃するというものです。その迎撃率は驚異的に高いとされ90%以上を維持しているとされています。
ただ、記載されている内容としては韓国版アイアンドームは国家重要施設と軍事保安施設を守る兵器としています。一方でイスラエルのアイアンドームは更に民間施設を含む民間人に対する被害を全てカバーするものになっています。
このような表現が用いられていることは不明なのですが、原因は想定される攻撃にある可能性があります。記事によると韓国と北朝鮮の軍事境界線に近い北朝鮮側の基地には現在1000門以上の長距離砲やロケット砲が配備されており、うち300門がソウルとその近郊を射程に収めていると説明されています。
つまりイスラエルとは桁違いの砲弾やロケット砲が短時間に一度に打ち込まれる可能性があり、物理的に対処することが不可能になる可能性が高く、イスラエルと同様に民間施設は守るもののそれが失敗する可能性が高く保険の意味を込めて「国家重要施設と軍事保安施設を守る兵器」とあえて表現している可能性も考えられます。