天安門広場

約14億人の人口を抱える中国。その国で放送されているCCTV、中国中央テレビという国営テレビに関して、実は13年ぶりに今年2月に日本のアニメが放送されていたことはご存知でしょうか?いったいどのようなアニメが放送されのか、なぜ13年ぶりに放送されたのか…?ちなみに『鬼滅の刃』や『ウマ娘』ではありません。

中国中央テレビが14年ぶりに日本のアニメを放送したことについて、日本の華字メディアが「日中関係改善の兆し」と評した。1日、中国紙・環球時報が報じた。記事は、2月13日より中国中央テレビ(CCTV)にて日本のアニメ作品「はたらく細胞」の第1シーズンが放送を開始し、中国国内のネット上で大きな話題になったと紹介した。

Record China
記載されているように、13年ぶりに中国全土で放送されたのは『はたらく細胞』です。この作品は単純に人体がどのように機能しているのか、例えば赤血球などの細胞を擬人化し、面白おかしく紹介するというものです。

この作品は日本でもある程度話題になっていたものになるのですが、中国では無数にある作品のなかから当時、日本で話題になっていた作品を取り上げたということになります。

ではなぜ、中国では長らく日本のアニメが放送されていなかったのか。記事によると、
中国では1980年代に各テレビ局が積極的日本のアニメ作品を放送し、「鉄腕アトム」や「一休さん」などの作品が当時の中国の子どもたちに広く愛されたとする一方で、21世紀に入ると中国国内で国産アニメを発展させるべきとの声が高まったほか、日中関係の悪化も重なったことで日本アニメ作品は中国のテレビから徐々に姿を消していき、2007年以降、CCTVは日本のアニメを一切放送しなくなったと伝えた。(日本の華字メディア・東方新報の報道)
つまり政治的な問題と中国産アニメの発展を理由に取り上げるようなことはなくなっていったという理由です。これが正しいのかは不明です。

またはたらく細胞が採用された理由についてはCCTV側は発表していないのですが、あくまで東方新報の推測として『新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって健康や疾病に対する注目が高まる中で、同作品が子どもたちに免疫や疾病予防などの知識を伝える教育的な意味を持っていると判断されたのではないか』と主張しています。

日本のアニメといえば最近多くの中国人など外国人勢が製作に携わっておりこの力抜きでは作品を作るのは難しいという状況もあります。一方で中国のアニメがこの13年間で成長したのかという点については残念ながらそうではありません。

肝心の『話』が面白くない

こちらも最近中国で作られたアニメが放送されていたことがあるのですが、キャラの見た目は明らかに日本寄りに仕上がっており、例えば黒髪で長髪、姫カットと呼ばれる典型的な髪型、胸が極端に大きいなど、キャラ設定をした人が明らかに日本のアニメが好きでその影響を受けすぎている状況です。そして、問題なのは話・ストーリーがいまいち面白くないという点です。

キャラクターや演出などは真似することはできても肝心の話を作ることができていません。その理由はアニメというものが既に『日本の生活や文化、価値観が根底にある』というものがあり、そこに中国の文化や表現が入り込むと日本人からみると非常に不自然に感じてしまうという点です。もちろん中国の人からするとそれは自然なことだと思うのですが、この違和感を抜きにしてもやはり話しが面白くないという印象を受けました。

アメリカで生まれ生活したことがない日本人が日本でアメリカのような映画作品を作ることができないように、同じことがアニメでも言えるのか。表現の自由が不自由で規制も強い中国で日本を超えるアニメが作れるのか。既にスマホゲームでは日本を超えるようなすごい作品は登場しつつあることを鑑みると、今後数年もしないうちに日本のアニメを超える結果が出てくる可能性は秘めています。
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