image_166

イギリス国防省によると、1970年代以降、現在運用しているL118 105mm榴弾砲に関して、その後継機として4輪のタイヤを搭載した自走榴弾砲を検討していると報じられています。そしてこの自走榴弾砲は無人で運用できる自立機能を搭載しているとのことです。

THE DRIVEによると、英国国防省の一部門である国防科学技術研究所(Dstl)が行ったプレゼンテーションで、関節付きの足にそれぞれ4つの車輪を取り付けた自立指揮の無人迫撃砲を検討していることが明らかになったと伝えています。

The British Army’s New Light Howitzer Could Be Unmanned | The Drive

このような関節タイプの車両になっていることについては、あらゆる地形に対して高度な機動性を提供することを目的にしたものだと考えられており、その上部には砲塔と装填を行う装置が搭載されています。

image_167

国防科学技術研究所のスライドによると現在L118榴弾砲よりも射程が長く、命中精度が高く、さらに機動性あり、運用人数も少ない軽砲を検討しているとしています。

置き換えが考えれているL118榴弾砲の射程は最大で約11マイル(17.7km)あるものの、実際はところ9マイル(14.5km)を超えと命中精度が大幅に下るとされています。したがって、このような命中精度の問題を解消するために、少なくともGPSなどを搭載した精密誘導砲弾のオプションが搭載される可能性が高いと予想しています。



また自律兵器としてることについては、ここ数年着実に規模が縮小しているイギリス軍にとって特に重要な問題だとしています。無人で自律的に動く自走砲は必要な人員を大幅に削減することができる以外も、自律システムは人間の制御を必要とせず動作することができ、運用にあたっては比較的少数の人員により火力支援が行えるようになるとしています。