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新型コロナウイルスのワクチンは一般的に同じタイプを2回打つ方法が取られていますが、過去にアストラゼネカワンクチンを接種した人に対して、2回目はmRNA(ファイザーやモデルナ)を打つことで、逆に強い免疫反応が得られるとしてドイツ政府が強く進めることになったと報じられています。

CNNによるとドイツ政府はワクチン接種を担当する常任委員会の主張として、血栓ができるなどとして接種が中止されているアストラゼネカ製などのウイルスベクタータイプのワクチンを打った方について、2回目はファイザー、モデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)を接種することを強く進めるという世界初の国になったとしています。

アストラゼネカのワクチンに関しては極めてまれながら血栓が生じるとして多くの国で接種が中止されているのですが、問題は2回接種しないと高い免疫反応(コロナウイルスに対する防御力のようなもの)が得られないことが分かっている点です。

しかし。血栓の影響で2回目の接種が行えず、いくつかの国では既に1回目にアストラゼネカ、2回目はファイザーやモデルナの異なるタイプのワクチンを接種する交差接種が試験的に行われてます。実際にドイツのメルケル首長も1回目はアストラゼネカ、2回目はモデルナのワクチンを接種する交差接種を自ら行っています。

ワクチン交差接種、問題は理解が得られるか

問題となるのは、異なるワクチンを接種した場合の安全性についてはこれまで研究がされていなかったという点です。
ただ、スペイン政府外郭研究機関であるカルロス3世保健研究所によると、国内の676人を対象に実施し先月18日に発表した「交差接種研究(Combivacs study)」というものを発表しています。これは、文字通り1回目と2回目のワクチンを別のものを接種する研究で、結果として1回目にアストラゼネカ、2回目にファイザーを接種したうち448人の被験者を調査した結果、アストラゼネカのみ2回接種したグループよりもファイザーを接種したグループの免疫効果がなんと30〜40倍も高かったという結果が伝えられています。



なぜこのような桁違いな効果が得られるのかについてはmRNAは抗体反応を誘導する利点がある一方で、ウイルスベクターはT細胞反応を触発するという特徴があり、この異なる2つの作用により高い免疫反応を獲得しているのではないかと考えられています。

常任委員会は交差接種は「明らかに優れている」と説明している他にも、オックスフォード大学の研究者からは同様の高い効果が得られたことが発表されてます。
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