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近年日本でも屋根にソーラーパネルを設置する家庭が増えていますが、これに関してアメリカでは屋根作業における転落事故など、作業員の死亡件数も増加していると報じられています。

アメリカ労務局の2020年に発表したデータとして、2019年の労働中による死者数は5333人となりました。うち111人は屋根の作業員でした。これに関して過去のデータと比較した場合、増加傾向を示しているとのことです。

2020 Fatalities for US Roofers Increased 15% as Solar Roof Installations Increase | NextBigFuture.com

具体的に屋根作業員の死亡率はどうなのかアメリカ労務局の2019年のデータとして、この職種のフルタイム労働者の平均値致死率は10万人あたり54人でした、これは2018年の51.5人から5%増加しています。

10万人あたり54人という致死率について、一般的な仕事を行う全ての労働者平均と比較した場合では10万にあたりわずか3.5人としており、屋根作業員の死亡率は約15倍も高いという計算になります。屋根作業員の死因については多くは転落事故です。このうち111人の死亡原因については93人が転倒、滑って、つまついてというもので、その結果転落したというものになります。

他国でも屋根作業員が死亡例が増えているのではないかと考えられています。特に屋根工事はアメリカよりも緩い安全規制で行われているとされており、更に高い致死率になっているだとうと考えられています。


アメリカでは2019年、合計200万を超えるソーラーパネルが設置されました。これは40年間に100万枚のソーラーパネルの設置数を数えてたものの、その後、わずか3年100万枚を達成していました。今後、2021年には300万枚、2023年には400万枚が設置されると考えられています。

新築住宅におけるソーラーパネルの設置率は実に約35〜40%に達しており、2022年には約50%、つまり新築住宅の2つに1つという規模になります。カリフォルニアなどのいくつかの州では既に新築住宅ではソーラーを設置することが義務付けられているところがあります。そして2025年頃までに、アメリカでは新築住宅では全ての家に設置することが義務化されるだろうと言われています。