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先日中国の江蘇省蘇州市にあるホテルが突然倒壊するという事故が発生した件について、2018年頃に建物の壁の一部に亀裂が入るなどトラブルがあったことが分かったと報じられています。

北京青年報によると、同ホテルはこれまでに何度か所有者が変わっていて、以前の管理者は「2018年にホテルを引き継いだ際、主楼と補楼がつなぎ合わせた形で建てられていて、接合部分の壁に亀裂があることに気付いた」などと話しているという。

Record China
今月12日、四季開源酒店という低価格を売りにしていたホテルが突然倒壊するという事故。このホテルは2018年に開業していたものの、建物自体は古く現在の所有者、つまり倒壊した時点での所有者になったこの2018年に、ホテル同士の接合部分の壁に亀裂が入るなどトラブルが発生していたと報じられています。

▼右側に見える壁は脆いレンガ構造が確認できる


このホテルに関しては倒壊した時点で内装工事が行われていたといわれており、救出活自体は今月14日時点で終了。発見された23人のうち17人が死亡するという事故になりました。

事故の発生原因については明らかになっていないものの、周辺住民の話として元々3階建てで建設されたものの、その後上層階が建設されていたと話しており、完全な違法建築物状態で営業が続けられていた可能性があります。

江蘇省の政府は、調査チームが倒壊について調べていると説明しており、「関係者」は刑事起訴される可能性もあると述べています。いずれにしてもこれほどの死者数を出した場合、中国ではかなり重い罪になると考えられ、救助活動が終わったということで捜査が本格化していことになります。