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日本人から見るといろいろ違って見えるロシア。そんなお国柄なのですが、先日比較的交通量が多いと考えられる道路に無人の戦車が横転してる状態で見つかったと報じられています。

海外メディアによると、出来事があったのは今月中旬ごろロシア極東、サハリン州のユジノ・サハリンスクという北海道の稚内から直線距離で190kmにある人口20万人ほどの都市です。

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この都市の郊外にある64H-1という道路に落ちていたのはT-80BVという戦車です。
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明らかにおかしいことになっているのですが、いったい何があったのか。実は戦車が交通事故をおこしたのではなく、当然戦車には誰も乗っておらず無人の状態でした。

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その後明らかになったこととして、当時この戦車はトラックの荷台に乗せる形で移動していたといいます。しかし、写真左側に移っているコーナーを曲がっていたところ荷台から戦車が転落。そのまま道路にひっくり返った状態で止まったというものです。

単純な事故なのですが、実はそうでもありません。なんと事故を起こしたトラックが現場には見当たりませんでした。その後、明らかになったこととして、この戦車を運んでいたドライバーが戦車が荷台から落下したことに気づいていませんでした。

当時ドライバーは酒に酔った状態で運転していたといい、戦車が無くなっていたことにまったく気が付かなかったとはなしています。

T-80BV

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このT-80BVという戦車は1976年に採用されたT-80というT-64戦車をベースに開発されたモデルです。旧ソ連時代に開発された車両として最も高性能だったもので、後にT-80Bという改良型を開発、更に爆発反応装甲という対戦車から車両を守る装備を搭載したものがこのT-80BVです。

今回横転した戦車の砲塔周りについている、複数の長方形の立体構造が爆発反応装甲 コンタークト1というものになります。

T-80はT-80Bとは異なる系統のT-80Uという別の派生型も開発されており、2017年にはT-80BVMという最新型が登場しています。

参考

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