2020年9月、金星の大気からホスフィンという地球上ではそのほとんどが生物由来の物質が見つかったとして、金星の上空に何らかの生命体がいるのではないかという話がでていました。これに関して最新の研究ではどうやら金星の火山で生成された可能性が高いと報じられています。
水素とリンの化合物で地球上では酸素を嫌う微生物が沼や湿地などに生息しておりこのような微生物からホスフィンが生成されています。つまり、フォスフィンがあるということは、何らかの微生物がそこにいる証拠にもなるのですが、それが見つかってしまったのは灼熱の天体、金星です。
Trace gas phosphine points to volcanic activity on Venus | Cornell Chronicle
これは日本からは京都産業大学が参加しているアメリカやイギリスなどの国際研究チームによりハワイにあるジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡を用いた観測を行った結果、発見明らかになっていたもので、地球上では生物以外も火山活動や隕石、雷でも自然に発生することはあるのですが、その量は極めて微量であり、金星で見つかった量は自然発生量を上回っていたとしていました。
地獄のような環境で本当に微生物が存在できるのかという疑問が当初から指摘されていたのですが、新たな研究として、カーディフ大学の研究者らは金星のマントルに含まれるリン化合物が火山とともに大気中に放出され金星の硫酸と反応した結果フォスフィンが作られる可能性があると指摘しています。
また2020年に発表されていたフォスフィンを示すデータに関しては、本当にフォスフィンを検出していたのかという疑問があり、別の大学などが行った研究ではフォスフィンではなく火山活動で増減する二酸化硫黄を検出してしまった可能性があるという指摘がでています。
いずれにしても地球からの観測ではよくわからないことが多く、2020年代後半にも投入される新たな金星探査機でフォスフィンなのか二酸化硫黄なのか、金星上空の適温の環境下で微生物が生息可能なのかなど、新たな観測が追加されるものと考えられます。
Trace gas phosphine points to volcanic activity on Venus | Cornell Chronicle
これは日本からは京都産業大学が参加しているアメリカやイギリスなどの国際研究チームによりハワイにあるジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡を用いた観測を行った結果、発見明らかになっていたもので、地球上では生物以外も火山活動や隕石、雷でも自然に発生することはあるのですが、その量は極めて微量であり、金星で見つかった量は自然発生量を上回っていたとしていました。
地獄のような環境で本当に微生物が存在できるのかという疑問が当初から指摘されていたのですが、新たな研究として、カーディフ大学の研究者らは金星のマントルに含まれるリン化合物が火山とともに大気中に放出され金星の硫酸と反応した結果フォスフィンが作られる可能性があると指摘しています。
また2020年に発表されていたフォスフィンを示すデータに関しては、本当にフォスフィンを検出していたのかという疑問があり、別の大学などが行った研究ではフォスフィンではなく火山活動で増減する二酸化硫黄を検出してしまった可能性があるという指摘がでています。
いずれにしても地球からの観測ではよくわからないことが多く、2020年代後半にも投入される新たな金星探査機でフォスフィンなのか二酸化硫黄なのか、金星上空の適温の環境下で微生物が生息可能なのかなど、新たな観測が追加されるものと考えられます。